病院について

HOME > 病院について > 高度医療機器 > ハイブリッド手術室

ハイブリッド手術室

2017年9月より「ハイブリッド手術室」の増設工事を開始し、2018年3月に完成、4月から運用を開始しています。現段階で使用している診療科は、循環器内科・心臓血管外科・脳神経外科・整形外科です。症例の必要性に応じて全科で使用していく方針です。

ハイブリッド手術室とは…

ハイブリッドというのは、トヨタ自動車のプリウスによって一般に知られるようになりました。「2つ以上の異なったモーターとガソリンエンジンという2つの異なる動力源」を組み合わせて駆動するハイブリッドですが、手術室におけるハイブリッドの定義は、大きな広がりをみせつつあるのが現状といえます。

「ハイブリッド手術室」とは、麻酔装置などを備えた清潔な手術室内に、3D-CT撮影も可能な高性能の据置型X線透視装置を設置し、観血的な外科手術と血管内治療のいずれにも対応できる高度な手術のことです。従来、血管造影室で行っていたカテーテルを使用した血管内治療が、手術室でより清潔、安全に実施可能となります。
また、観血的な外科手術の最中でも、X線透視装置の使用により立体的な血管や臓器の3次元画像をリアルタイムで作成、観察しながら、その場でステントグラフトの挿入や血管内治療の併用が可能になります。

心臓血管外科領域においては、高齢化社会の進行に伴って増加する大動脈弁狭窄症に対して、血管内からアプローチして弁の狭窄部分をバルーンによって開大し、折りたたんだ人工弁(生体弁)を大動脈弁の位置に移植する方法、経カテーテル的大動脈弁置換術が実施可能になります。すでにこの方法は、国内で保険適用され、ハイブリッド手術室の設置が実施施設の条件となっています。これにより当院においても、経カテーテル的大動脈弁置換術が実施できることとなり、今後、ハイブリッド手術室を活用して高度で安全な手術を実施してまいります。

ハイブリッド手術室

ページTOPへ