2018/8/20
災害救護研修
こんにちは
7C病棟、看護師3年目のAです。
赤十字病院の看護師には、救護員としての役割があります。先日、災害救護研修Ⅰを受講したので、
感想をお話したいと思います。
得に印象に残っているのが『慢性疾患患者の災害対策』の重要性です。
7C病棟は循環器内科・心臓血管外科病棟で、心不全の患者さんが多いです。
慢性心不全は日常生活における自己管理が重要で、怠薬や飲水過多・脱水、食生活の変化、血圧変動などですぐに増悪してしまいます。災害時には薬や飲水量の確保が難しく、また身体的・精神的ストレスから血圧上昇や心負荷に繋がり、容易に心不全が増悪することが考えられます。
こうしたことが予測される中、普段から薬や水分を余分に確保しておくこと、酸素療法を行っている人は移動用の酸素の準備や業者の連絡先を把握しておくこと、その他必要物品の準備や介護者の確保など、事前に対策をとっておけることはたくさんあります。そのことを常時から、生活指導と併せて患者さんに伝え、災害への備えの啓発をすることも私たち看護師の役割と言えます。
『災害救護』と聞くと、被災地に派遣され現地で活動する看護師を想像し、自分には遠い世界のように感じます。しかし、日々の看護で、患者さん自身が自分を守るために出来ることもたくさんありますね。