神奈川県横浜市の臨床研修・専門研修病院
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横浜市立みなと赤十字病院は、2005年4月に開院して以来、順調に医療機能を充実させてきました。特に救急医療については、救急車の搬送台数で全国有数となり、歯科口腔外科においても救急救命センターからの顎顔面部の外傷症例に対応しています。一方で地域の医療機関との緊密な連携の下、地域医療支援病院としての機能も果たすようになり、地域より智歯関連の疾患や口腔内の粘膜病変、腫瘍性病変、嚢胞性病変、顎関節症、炎症性病変などに対応しています。さらに病棟との関連では病棟患者の口腔ケア、歯科疾患に対応しています。このような環境のなかで、歯科臨床研修プログラムを行います。
将来の歯科専門分野にかかわらず、全ての患者の初期診療が適切に行えるとともに、医療の社会的な意義を自覚し、生涯にわたって研鑽を怠らない医療人となることを研修目標とします。
1年間歯科口腔外科および院内各所
到達目標達成のため、初期研修では以下のセミナー、カンファレンスを必修とします。
1.モーニングセミナー (年間50回程度、火曜、金曜午前7時30分~8時10分) |
2.みなとERフィードバックセミナー(毎月1回) |
3.Morbidity and Mortality Conference(年5回程度) |
4.CPC(年5回以上) |
5.感染症講義(年12回程度) |
6.医療安全講習会(年2回以上) |
7.保険診療講習会(年2回以上) |
指導医による研修医の到達度評価、研修医による指導体制やプログラムに対する評価を行います。研修歯科医への直接の指導体制としては
研修修了の判定基準については経験した臨床症例・レポートに対して上級歯科医・指導歯科医が5段階評価を行い、評価が3以上であることを目標達成の基準とします
社会人としての評価は勤務態度、セミナー、カンファレンスへの出席率、医師以外の職員からの360度評価を実施します。それらを総合して、研修修了の総括評価を臨床研修管理委員会で実施します。
本研修プログラムは、将来、地域においてプライマリ・ケアに対処し得る第一線の歯科医師、或いは高度な口腔外科医療を実践する専門医のいずれを目指す歯科医師にとっても必要な、診療に関する基本的な知識、技能及び態度の修得を目的とします。また、全人的医療の観点から、患者の問題を医学的のみならず、心理的、社会的にとらえ、適正な人間関係のもと、歯科医師としての倫理と責任感を養うことを目指しています。
当科は、歯科口腔外科として近隣の歯科医院からの紹介が多く、専門的な歯科口腔外科知識・診療能力の修得が可能です。また、病院医科の入院患者や、院内他科からの受診も多いので、一般の歯科治療のみならず、医科疾患治療における、歯科疾患の影響や、基礎的疾患を持つ患者の全身管理法を医科と密に連携しながら学ぶことが可能です。
午前午後救急・その他 | |
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月 | 外来診察・手術日(中央手術部での手術実習)・救急オンコール対応 |
火 | 外来診察・病棟実習外来手術、症例検討会(カンファレンス)・救急オンコール対応 |
水 | 外来診察・手術日(中央手術部での手術実習)・病棟実習外来手術・救急オンコール対応 |
木 | 外来診察・手術日(中央手術部での手術実習)・救急オンコール対応 |
金 | 外来診察・病棟実習・救急オンコール対応 |
土 | 必要に応じて病棟実習・救急オンコール対応 |
日 | 必要に応じて病棟実習・救急オンコール対応 |
以下の「基本習熟コース」を自ら実践し、確実に実践できることを基本とし、生涯研修へ円滑に移行できるように「基本習得コース」の臨床を経験します。
一般目標 | 患者中心の歯科診療を実施するため、医療面接についての知識・態度・技能を身に付け実践する。 |
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行動目標 |
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一般目標 | 効果的で効率の良い歯科診療を行うために、総合治療計画の立案に必要な能力を身に付ける。 |
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行動目標 |
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一般目標 | 歯科疾患と機能障害を予防・治療・管理するために、必要な基本的技術を身に付ける。 |
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行動目標 |
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一般目標 | 一般的な歯科疾患に対処するために、応急処置を要する症例に対して、必要な臨床能力を身に付ける。 |
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行動目標 |
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一般目標 | 一般的な歯科治療に対処するために、高頻度に遭遇する症例に対して、必要な臨床能力を身に付ける。 |
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行動目標 |
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一般目標 | 歯科医師の社会的役割を果たすため、必要となる医療管理・地域医療に関する能力を身に付ける。 |
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行動目標 |
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一般目標 | 歯科診療を安全に行うために、必要な救急処置に関する知識、態度、技能を習得する。 |
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行動目標 |
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一般目標 | 円滑な歯科診療を実施するために、必要な医療安全・感染予防に関する知識、態度、技能を習得する。 |
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行動目標 |
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一般目標 | 自ら行った治療の経過を観察評価するために、診断及び治療に対するフィードバックに必要な知識、態度、技能を習得する。 |
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行動目標 |
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一般目標 | 生涯研修のために必要な専門的知識や高度先進的技術を理解する。 |
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行動目標 |
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一般目標 | 適切な歯科診療を行うために、必要となるより広範囲な歯科医師の社会的役割を理解する。 |
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行動目標 |
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一般目標 | 歯科診療を適切に行うために、地域医療について知識、態度、技能を習得する。 |
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行動目標 |
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氏名:向山仁 日本補綴歯科学会 指導医・専門医
本委員会は、歯科医師臨床研修に関する最高決定機関であり、以下の事項につき検討及び決定を行います。指導医は研修管理委員会の決定に基づき、研修歯科医に対し研修プログラムにおける到達目標を達成するための指導を行います。
上級歯科医・指導歯科医が研修歯科医に患者を配当し、研修歯科医は上級歯科医・指導歯科医の指導の下、治療を行います。(患者配当型)
上級歯科医・指導歯科医は研修歯科医の研修の進捗状況を把握し、不足している症例がある場合は、指導歯科医等の患者の症例を配当します。(症例配当型)
経験した臨床症例・レポートに対して上級歯科医・指導歯科医が5段階評価を行い、評価が3以上であることを目標達成の基準とします。
歯科用診療台 | 5台 |
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歯科用エックス線装置 | 1台 |
パノラマエックス線装置 | 1台 |
オートクレーブ | 2台 |
超音波歯石除去器 | 5台 |
口腔内画像処理システム | 2台 |
吸入鎮静装置生体モニター | あり |