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免疫関連有害事象

免疫チェックポイント阻害剤の副作用は、くすりの目的である腫瘍免疫応答の活性化とともに、正常細胞の免疫応答の活性化によってひきおこされる過剰な自己免疫作用によるものと考えられています。治療開始後2ヵ月以内に発現することが多いものの、好発現時期は明らかになっていません。
以下のような副作用と、それに伴う症状を認めることがあります。

  • Infusion reaction:薬の注入に対する反応
    自覚症状:発熱、そう痒症、発疹、高血圧、低血圧、呼吸困難
  • 皮膚障害:
    皮疹、水疱形成、紅斑、びらん、掻痒など
  • 下痢、大腸炎
    持続する腹痛、下痢、血便
  • 肝機能障害
    全身倦怠感、黄疸、悪心・嘔吐、皮膚そう痒感
  • 間質性肺疾患:
    息切れ、呼吸困難、乾性咳嗽、胸痛、喘鳴、血痰
  • 甲状腺機能障害
    甲状腺機能低下症:倦怠感、浮腫、寒がり、動作緩慢
    甲状腺機能亢進症:発汗増加、体重減少、頻脈、動悸、手指振戦
  • 副腎障害
    倦怠感、意識障害、思考散乱、悪心、低血圧
  • 1型糖尿病
    高血糖症状:口渇、多飲、多尿、体重減少
    糖尿病性ケトアシドーシス:著しい倦怠感、悪心・嘔吐
  • 腎機能障害
    浮腫、頭痛、尿量減少、食欲不振

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