ステレオガイド下マンモトーム生検
ステレオガイド下マンモトーム生検は、マンモグラフィーのみで見える小さな病変に対する検査です。マンモグラフィーで石灰化を確認しながら、針で石灰化を採取します。


図1 採取方法
具体的な方法
- 横向きで寝た状態で、マンモグラフィーにて病変の位置決めをします。
- 局所麻酔後、乳房に針を刺入し病変部位の一部を採取します。(図1)
- 圧迫して、傷をテープで止めて検査終了です。
採取したものを、顕微鏡で観察します。(病理診断)
病理診断結果は7~10日程度を要します。
注意点:
- ◇検査には30~40分程度かかります。
- ◇病変を見失わないため、病変採取部に、チタン製のマーカーを留置する場合があります。良性の場合、マーカーは入れたままとなりますが、MRIなどの検査や、金属探知機などに対する影響はありません。
検査への準備
- ◇検査前日 食事・運動などの制限はありません。飲酒は控えめにしておいてください。
- ◇検査当日 検査当日の朝・昼食は軽めにしてください。水分摂取は自由です。
乳腺外科外来で医師が診察をします。この際に、検査の同意書をお渡ししますので、ご署名をお願いします。
放射線科の検査室へ行って頂き、検査着に着替えていただきます。
検査時間は約1時間程度となります。
検査後、針を刺した部分は圧迫止血後に、ガーゼなどで圧迫して帰宅となります。
前開きで胸元のゆったりした洋服での来院をおすすめします。
生検部分の傷について
生検した部分は、
- 白いテープ
- 防水フィルム
- ガーゼ
- 圧迫固定用のテープ
の順番で傷を保護しています。
生検翌日に、③④のガーゼとテープをご自身ではずしていただきます。
残りの①②のテープとフィルムは次回外来日まで貼ったままにしてください。外来日に医師が傷の診察をさせていただいた上ではずします。
シャワー・入浴について
生検当日は、シャワー・入浴ともにお控えください。
生検翌日、ガーゼとテープをはずしていただいた後、シャワー・入浴ともに可能となります。
お薬について
抗生物質と痛み止めのお薬が処方されています。
医師の指示通りにお飲みください。
その他
生検当日は激しい運動・飲酒はおやめください。
次の外来日までに、以下のような症状がある場合は、病院へご連絡ください。
*痛み止めを内服しても、痛みが強い・治まらない
*傷口からの出血がある