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浸潤がんのタイプについて

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浸潤がんには、さまざまなタイプがあります。がん細胞についているレセプターというアンテナの種類により分類されます。

乳がん細胞には、ホルモンレセプターとHER2(ハーツー)レセプターというアンテナがあります。

それぞれのレセプターがあるかどうかで、以下のように4つのタイプに分かれます。また、ホルモンレセプター陽性、HER2陰性乳がんは、増殖の能力の強さにより2つのタイプに分かれます。分類は、術後の治療を決めるために用いられます。

Luminal A:ルミナールA このタイプのがんは、女性ホルモンの刺激でがん細胞が増えることが知られています。全身治療として、ホルモンの刺激が届かないようにする、ホルモン治療を行います。
Luminal B:ルミナールB このタイプのがんは、Luminal A同様に、女性ホルモンの刺激でがん細胞が増えることが知られています。Luminal Aに比べて、増殖能力が高いものをいいます。(グレードや、Ki67や、プロゲステロンレセプターで判断します。)全身治療は、ホルモン治療と抗がん剤です。
Luminal HER2:ルミナールHER2 このタイプのがんは、女性ホルモンの刺激と、HER2レセプターから出される刺激で、細胞が増えることが知られています。全身治療は、ホルモン治療、抗がん剤、抗HER2治療です。
HER2:ハーツー このタイプのがんは、ホルモンの刺激とは関係がなく、HER2レセプターから出される刺激で細胞が増えることが知られています。全身治療は、抗がん剤と抗HER2療法です。
Triple negative:トリプルネガティブ このタイプのがんは、女性ホルモンやHER2以外の様々な刺激でがん細胞が増えるとされています。全身治療は、抗がん剤です。
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