How to Refer Patients
患者さんのご紹介方法
患者さんのご紹介方法
当院では、全ての診療科がコールセンターで事前予約をお取りすることを推奨しています。事前予約を行うことで、待ち時間を短縮し、スムーズに受診することができます。先生方から患者さんへ紹介状と紹介パンフレットをお渡しいただましたら、患者さんご本人から当院コールセンターあてに直接ご予約を承ります。
患者さんの外来予約・受診までの流れ
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電話予約
下記、問い合わせ先に連絡していただき、診療科・医師・受診希望日を決定いたします。
医療機関専用窓口
045-628-6365(医療連携課)
8:30~17:00 (土日祝除く)
患者さん専用窓口
045-628-6786(コールセンター)
平日 9:00~16:00 / 土曜日 10:00~13:00(祝祭日・年末年始を除く)
※当日の外来や検査の予約はお取りできません。お電話をいただいた翌営業日以降のご予約をお取りします。
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患者さんへ紹介状のお渡し
お手数ですが、封筒の表書に「横浜市立みなと赤十字病院」「担当科」「医師名」を記載いただき、患者さんへお渡しください。診療情報提供書の様式は任意です。
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患者さんの来院
当院の外来を受診します。
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経過報告書・診療情報提供書によるご報告
受診後、経過報告書等により報告いたします。
治療後安定された患者さんは、診療情報提供書により逆紹介させていただきます。
診療科別ご紹介案内
脳神経内科
主に頭痛、脳卒中、認知症、パーキンソン病、てんかん(5大疾病)が取り扱いの対象です。その他、髄膜炎や脳炎、多発性硬化症や視神経脊髄炎などの脳脊髄に原因がある病気、筋萎縮性側索硬化症(ALS)や球脊髄性筋萎縮症(SBMA)や脊髄性筋萎縮症(SMA)なども対応しています。
また、ギラン・バレー症候群や慢性炎症性脱髄性神経根炎(CIDP)や糖尿病性ニューロパチー、重症筋無力症など、内科疾患に伴う神経疾患や神経難病を含む多岐にわたる病気を診察します。
紹介のポイント
- 急性疾患・神経救急から慢性疾患まで全ての脳神経筋疾患に幅広く対応しています。脳神経外科と共同で日当直ライン(Neuroline)を構築し、脳卒中、頭部外傷、神経感染症、痙攣発作、意識障害など「すべての神経救急疾患」を対象に、て24時間365日迅速な専門診療を提供しています。
- 専門医による電気生理診断(脳波・誘発電位・神経伝導検査・針筋電図)、神経・筋生検による病理診断、血漿交換を含めたあらゆる治療が可能です。多種多様な神経疾患に対し、3テスラMRIを用いた多様な撮像法や、神経生理学的検査や自律神経検査、神経・筋生検による病理学的検査、神経心理士による各種神経心理検査・高次脳機能検査などを用いて、確定診断に必要な病態評価を行っています。
- 横浜市認知症疾患医療センターとして、認知症疾患における臨床治験を含めた最新の医療サービスの提供を行っています。 「(プチ)もの忘れ外来」を、当科と精神科で実施しており、初診の鑑別診断については当科、妄想・易怒性・興奮など周辺症状 (BPSD)の強い患者さんについては精神科が主に対応。安心して療養できる環境調整のため、療養・福祉相談室および介護関係者の方々との連携を密にしています。
脳神経外科
脳神経内科と共に「脳」の様々な疾患を専門的に治療します。手術やカテーテル治療だけでなく、内服薬や注射、放射線治療などを組み合わせることで適切な治療を提供。主に頭部外傷、脳血管障害、脳腫瘍、水頭症や三叉神経痛、顔面けいれんなどを対象としています。緊急手術から待機的手術まで様々な状況に対応し、ハイブリッド手術室を用いた先進的な治療を提供すると同時に、手術以外の選択肢を含め丁寧な説明をもとに納得して治療を受けていただくことを重視します。また、近隣医療機関に、いつでも頼っていただける身近な「脳外科」を目指します。
紹介のポイント
- 常時、神経疾患に幅広く対応可能で最新の治療を提供できます。「頭部外傷(頭蓋内出血や脳振盪など)」「脳血管障害(動脈瘤や血管の狭窄など)」「脳腫瘍(良性脳腫瘍や悪性脳腫瘍)」「水頭症や三叉神経痛、顔面けいれんなど」を対象としています。
- 脳血管疾患に対してハイブリッド手術室で安全で精度の高い手術が可能です。脳血管障害は的確な診断を行い、それぞれに応じた迅速かつ適切な治療を行うことが重要です。十分検討の上、適切なものを選択し治療を行っています。
- 開頭手術、脳血管内治療の両方に対応しています。ニューロホットライン(045-628-6865)を開設しており、神経救急疾患が疑われる場合には、こちらにお問い合わせいただければ担当医が直接Dr. to Dr.で対応します。24時間365日対応です。
循環器内科
心不全、虚血性心疾患、不整脈、心臓弁膜症、心筋症、血管疾患などの全般的な循環器疾患の診療を行っております。心臓病の大きな柱である、狭心症や心筋梗塞症などの「虚血性心疾患」と、「不整脈」とをバランスよく診療している点も特徴です。
紹介のポイント
- 不整脈に対するカテーテルアブレーションを積極的に実施。頻脈性不整脈に対するカテーテルアブレーション、徐脈性不整脈に対するペースメーカー植え込み、心臓突然死予防の植え込み型除細動器、重症心不全患者に対する両室ペーシング、心房細動の血栓症予防のための左心耳閉鎖術などの診療を行っております。
- 急性冠症候群に対する緊急カテーテル治療、急性心不全の入院治療など、循環器急性期診療を常時行っております。急性心不全、急性冠症候群、重症不整脈などの緊急性の高い疾患が疑われる患者さんにつきましては、循環器ホットライン(045-628-6867)にご連絡ください。
- 構造的心疾患(structural heart disease)に対するカテーテル治療を行っています。大動脈弁狭窄症に対する経カテーテル大動脈弁置換術(TAVI)、心房細動の血栓症予防のための左心耳閉鎖術(WATCHMAN)、心不全を伴う僧帽弁閉鎖不全症に対する経皮的僧帽弁クリップ術(MitraClip)などに対応しています。
心臓血管外科
成人心臓血管疾患を対象にした外科的治療を行なっています。主な対象疾患として、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞、心筋梗塞後合併症)、心臓弁膜症、大動脈疾患(胸部・腹部大動脈瘤、大動脈解離など)、末梢動脈疾患(閉塞性動脈硬化症、急性動脈閉塞など)などの手術治療を担当。当科で扱う疾患は病気の性質上、急に発症し、緊急手術が必要となる場合がありますが、緊急手術にも積極的に対応しています。また、高齢の患者様、透析などの合併症を有する患者様に対しても、なるべくリスクを少なく手術を受けていただけるよう対処しています。
紹介のポイント
- 経カテーテル大動脈弁留置術 (TAVI)・小開胸心臓手術 (MICS)やステント内挿術など先進的低侵襲心臓手術を行っています。心臓手術の経験豊富な外科医、麻酔科医、臨床工学技士、看護師が集まっており、循環器内科医、集中治療医、理学療法士とともに、適切な循環器医療を提供すべく日夜診療に励んでおります。
- 急性大動脈解離や大動脈瘤破裂、急性心筋梗塞など、循環器緊急疾患に対する積極的対応(依頼を断らない緊急対応 - No refusal policy)を心掛けています。
心臓血管外科専門医、循環器内科には心エコー専門医が在籍し迅速な対応・高度な医療を提供できるチームです。動脈瘤破裂、心筋梗塞合併症などの救急疾患に即時対応しています。 - ご高齢の患者さん・他臓器疾患を有する高リスクな患者さんに対しても負担の少ない安全な手術を行います。国内有数の救命救急センター(救急部・集中治療部)と循環器内科と連携し、個々の患者さんに適切は治療をうけていただけるよう努力しています。地域医療と専門医療に貢献すべく、患者さん目線を忘れることなく全力を尽くします。
呼吸器内科
特に肺がんの診断・治療に力を入れております。肺がんの診断を内科と外科で連携して行い、手術や内科治療を当該科で速やかに行うように努めております。
診療している呼吸器疾患は、肺炎が最も多いものの肺がんや間質性肺炎、COPD、気管支喘息など多岐にわたっております。各疾患における最新のガイドラインに基づいたエビデンスレベルの高い治療を心掛けており、がん免疫療法(免疫チェックポイント阻害薬)や分子標的薬を用いた最新の化学療法レジメンに対応して治療を行っております。
紹介のポイント
- PET/CTを用いた精度の高い肺がん診療を積極的に行っています。その他、診断に際しては超音波気管支鏡検査やCTガイド下肺生検、胸腔鏡下肺生検などを精力的に行っています。
- 最新のレジメンに対応した肺がんに対する化学療法を施行しております。標準的な細胞傷害性抗がん剤による化学療法はもちろんのこと、がん免疫療法(免疫チェックポイント阻害薬)、分子標的薬およびこれらを組み合わせた最新の化学療法レジメンに対応した治療を行っています。がん性疼痛などの症状緩和には、緩和ケアチームと連携し細やかな疼痛コントロールを行っています。
- 当院のみで、肺がんの検診、診断、内科的治療、手術、放射線療法、緩和ケアと一貫した対応が可能です
手術可能症例は、呼吸器病センター内で、呼吸器外科と綿密に打ち合わせをし、なるべく侵襲の少ない胸腔鏡下での手術を行うようにしています。また手術困難症例では、放射線科で定位放射線療法を積極的に行っています。
呼吸器外科
呼吸器内科と密接に連携しており、原発性肺癌、転移性肺腫瘍、気胸・肺嚢胞性疾患、縦隔・胸壁腫瘍、胸部外傷などの胸部疾患を扱っています。術前検査は外来で行っており、入院期間は肺癌で術後4〜7日、若年者自然気胸で術後2〜3日となっています。
紹介のポイント
- 特に肺癌の診療に力を入れています。基本的に胸腔鏡を用いた手術を行っておりますが、進行肺癌に対しては開胸手術で安全性・根治性を優先しています。肺癌は集学的治療が必要なことが多く、呼吸器内科・外科、放射線科で連携した診療体制をとっています。
- 術前肺機能検査で低肺機能の場合、縮小手術(区域切除や部分切除)を行っています。
- 他科と連携した診療を行います。心疾患、腎疾患、糖尿病などの合併症を有する患者さんに対しても連携して対応します。
消化器内科
消化器内科は、胃、腸、肝臓、胆嚢、膵臓などの消化器系疾患の診断と治療を専門としています。 当科の特徴は内視鏡などの先進的な設備を使用した低侵襲検査および治療です。 特に早期消化管に対するESDを取り入れた内視鏡治療、肝臓癌に対するカテーテル治療を含めた集学的治療、胆膵腫瘍に対するEUSを用いたインターベンション、炎症性腸疾患に対する診断と治療に力をいれております。 また外科との協力体制を強化し地域における急性期病院の消化器専門医として、症状にお困りの患者さんへ迅速かつ専門的な対応を提供できるよう常に心がけています。
紹介のポイント
- 最大の強みは低侵襲治療です。従来であれば開腹手術になるようなケースでも、極力カテーテルなどによる治療などで患者さんへのご負担が少なくなるように心がけています。
- 専門性の高い内視鏡治療に特化しており、早期癌の診断や侵襲の低い内視鏡治療を積極的に行っています。食道、胃、十二指腸、大腸の早期消化管癌を対象にESD(粘膜下層剥離術)を多く行っています。消化器内科専門医、消化器内視鏡専門医、肝臓専門医が多数在籍しており、幅広く専門的な治療が受けられます。
- 救急疾患にも積極的に対応しています。消化管出血、腹腔内出血、重症胆道感染症などによるショックなどの緊急を要する疾患にも対応できます。
外科
当科では、消化器外科(食道、胃、大腸、肝臓、胆嚢、膵臓の各領域の良性、悪性疾患)、一般外科(鼡径ヘルニア、腹壁瘢痕ヘルニアなど)の外科手術全般を担当。急性虫垂炎、急性胆嚢炎、消化管穿孔などの救急疾患にも対応しています。食道・胃外科、大腸外科、肝肝臓外科、およびヘルニア等、良性一般疾患を取り扱う外科と細分化を図り、専門医が中心となってより専門性の高い医療を提供しています。
紹介のポイント
- 領域別の専門家による質の高い診療を提供しています。月・火曜日は大腸外科、水曜日は食道・胃外科、木・金曜日は肝胆膵外科の責任者が初診を担当しております。
- ご紹介から手術までの待ち時間を出来るだけ短くしています。早期に治療が必要な方には早急に、時間的余裕が持てる方には患者さんのご希望に沿うように、疾患の進行度、緊急度に応じて柔軟に治療時期を決定することが可能です。
- 緊急手術に24時間対応できる体制を整えて積極的に受け入れています。疾患を問わず対応しておりますので、直接外科外来あて(夜間休日は救急外来あて)にご連絡いただければ、速やかに診療します。
救急部
救急部運営の3本柱は、ER 型救急外来の運営、災害医療、医学教育活動です。ER型救急外来では、救急専従医が救急車を中心とした救急患者の受け入れています。災害医療では、これまでの多くの実災害、訓練の経験から令和6年1月に発生した能登半島地震および羽田空港での航空機衝突事故に際し、連続かつ長期的に救護班を派遣しました。また、災害医療コーディネーターとして神奈川県全体の災害医療行政にも関わっています。医学教育活動については、医療関係者に対して医療器材や蘇生人形などを用いたシミュレーション教育や中区医師会や近隣の高等学校などからの依頼に基づき、心肺蘇生法の講習会等を行っています。
紹介のポイント
- 救急外来には救急部スタッフが常駐しています。救急部が得意とするのは、多発外傷や急性薬物中毒、重症熱傷、壊死性筋膜炎などの特殊感染症、複数の診療科にまたがる疾患、集中治療を必要とする疾患です。
- 担当する診療科が不明な急患の受診相談は、救急部スタッフが対応します。平日以外にも夜間休日で救急での診療希望がある場合は、救急外来までご連絡いただければ対応します。連絡方法は、日中は医療連携課に連絡いただき、救急部を指名するか、緊急時は当院代表電話から直接救急部医師へご連絡ください。夜間休日ご紹介が必要な場合には、病院代表から救急部宛て連絡いただければ対応します。
- 断らないことを目標にしています。ER型救急外来では、24時間365日救急専従医が救急車を中心とした救急患者の受け入れを行なっており、緊急性などに応じて各専門診療科での入院もしくは外来での継続的な治療を依頼するとともに、地域の医療機関への紹介も積極的に行っています。
集中治療部
中央診療部門として救急科、循環器内科、心臓血管外科、脳神経外科、麻酔科などと協力しながらICUの重症患者管理と運営を行っています。集中治療部の掲げる目標には、重症患者さんのアウトカム改善のみならず、世界に通用する集中治療医の育成や病院経営への貢献、集中治療における適切な終末期医療の実践も含まれています。
紹介のポイント
- ICUに専従し、患者中心のきめ細かな管理が可能です。当院の救急に関する揺るがぬ基本方針は「断らない救急」であり、これは集中治療部にもあてはまります。すなわち、いかなる重症患者さんの紹介を受けても、必要があれば必ず入室できるよう対応します。
- 集中治療専門医を8名擁するエキスパート集団です。すでに集中治療室が満床であった場合は、相対的に軽症である患者さんに移動していただき、重症度の高い患者さんがたらい回しに遭わない配慮を行っています。重症呼吸不全、ショック、多臓器不全などに対応可能ですので、遠慮なくご紹介ください。
- 救急科をはじめ各診療科や多職種との連携が良好です。さまざまな診療科医師、臨床工学技士が参加する回診や看護師、専従薬剤師、リハビリテーションスタッフ、管理栄養士が参加する患者さんの状態・治療方針・家族情報などを共有するカンファレンスを行っています。
糖尿病内分泌内科
糖尿病、脂質異常症、高尿酸血症などの代謝疾患と、甲状腺、副腎、下垂体、副甲状腺などの内分泌疾患を診療します。内分泌疾患は、甲状腺疾患(バセドウ病、橋本病、甲状腺腫瘍など)、副腎疾患(原発性アルドステロン症、クッシング症候群、褐色細胞腫、アジソン病など)、下垂体疾患(先端巨大症、クッシング病、プラクチノーマ、下垂体機能低下症、尿崩症など)、副甲状腺疾患、膵内分泌腫瘍(インスリノーマなど)、電解質異常(低Na血症、低K血症、高Ca血症、低Ca血症など)の診断、治療を行います。
紹介のポイント
- 糖尿病教育入院では、糖尿病サポートチームのメンバーが、手厚い患者教育を行っています。入院中、血糖コントロール治療、病態評価、合併症評価と並行しサポートチームによる講義、栄養指導、運動実技指導などを行い、1週間または2週間の糖尿病教育入院を実施しています。
- 救急部、集中治療部と連携し、緊急症も多く受け入れています。緊急症(糖尿病性ケトアシドーシス、高浸透圧高血糖状態、低血糖症、甲状腺クリーゼ、粘液水腫性昏睡、副腎クリーゼ、電解質異常など)に対応しています。
- 放射線科と連携し、バセドウ病のアイソトープ治療が可能です。投与後6か月位は甲状腺機能が不安定になりますので、その期間は当科で診察させていただき、その後安定したら紹介元に通院していただくようにしています。
感染症科
全身のどの臓器にも起こりうる、微生物による疾患に対応しています。各診療科からコンサルテーションを受け、主に入院中の患者さんの併診を行っています。診療内容としては、発熱の原因がはっきりしない病態に対する診断アプローチの提案、各種培養検査から微生物が検出された場合の解釈や治療法の提案、抗菌薬使用に関する相談対応が中心です。
紹介のポイント
- 感染症専門医による感染症分野に特化した診療をしています。
- 梅毒、HIV陽性例に関しては、個別に感染症科にご相ください。主治医としての入院対応は行っていませんので、感染症科としての発熱原因精査の外来対応や転院に関しては、まず内科宛てに紹介をお願いします。
- 16歳以上を対象としたワクチン接種(新型コロナワクチン以外)に関するご相談(トラベルクリニックとして輸入感染症予防や肝炎ウイルス予防、帯状疱疹予防)を受け付けています。
- 抗菌薬適正使用支援チーム(AST:Antimicrobial Stewardship Team)による多職種と連携した活動をしています。
- 指定抗菌薬使用例、菌血症例などに対して主治医へのフィードバックを行っています。
血液内科
白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫などの血液がんや、再生不良性貧血、血小板減少性紫斑病などの貧血、血小板減少を診療しています。入院が必要な場合は、無菌室8床を使って化学療法や幹細胞移植を実施。医師、看護師、薬剤師、緩和ケアチーム、ソーシャルワーカーと共に毎週カンファレンスを行い、化学療法や移植だけではなく、患者さんのライフスタイルに合わせて、在宅医療や緩和ケアも含めた総合的な医療を提供します。
紹介のポイント
- 血液専門医4名を含む6名の医師で、無菌室8床を使い、迅速に対応します。
白血球数、ヘモグロビン、血小板数の基準値の上限値と下限値の2倍や1/2はすぐにご紹介、3倍や1/3 は即日ご連絡ください。 - PET/CT、24床の化学療法センター、緩和ケア病棟があり、末梢血幹細胞移植から緩和ケアまで幅広いチーム医療を行います。
毎週行う多職種カンファレンスには、医学的なことだけでなく、看護、緩和、在宅、経済的な問題などを解決していきます。さらに放射線科、歯科口腔外科、検査部門等と連携したチーム医療により、単なる化学療法、移植施設としてではなく全人的な医療を行うことを目標としています。 - 体調が回復次第、自宅での生活をめざします。
平均在院日数は16~17日間と他施設よりも短いです。落ち着いた紹介患者さんについては方針を示して、ご紹介いただいた地域の医療機関の先生に診療を継続していただく方針を取っています。
腎臓内科
心不全、虚血性心疾患、不整脈、心臓弁膜症、心筋症、血管疾患などの全般的な循環器疾患の診療を行っております。心臓病の大きな柱である、狭心症や心筋梗塞症などの「虚血性心疾患」と、「不整脈」とをバランスよく診療している点も特徴です。
紹介のポイント
- アレルギー疾患患児に多職種での患者・家族の治療・サポートを行っています。アレルギーセンターや小児アレルギーエデュケーターと恊働し、多職種でサポートを行っています。医療連携課を通じて専門医の予約をとることが可能です。
- 横浜市小児拠点病院として小児紹介患者に24時間365日、小児科医が対応しています。横浜市小児救急拠点病院、地域周産期母子医療センターに指定されており、新生児から中学生以下のこどもを対象にcommon diseaseから、高度かつ専門的な診療まで対応が可能な体制を整えています。救急対応や入院を必要とする急性疾患は24時間365日いつでも対応いたしますのでご連絡ください。
膠原病リウマチ内科
関節リウマチをはじめ、全身性エリテマトーデス、全身性強皮症、皮膚筋炎/多発性筋炎、混合性結合組織病、血管炎症候群、シェーグレン症候群など、いわゆる膠原病の診療を行っています。関節リウマチの治療では、腫脹関節数などをもとにした疾患活動性指標により治療方針を決めていますが、受診時ごとの関節評価を最も大切にし、関節破壊を来す関節炎をなくすことが最大の目標です。その他、最新の治療も治療選択肢に加え、必要最小限のGC製剤で疾患活動性のタイトコントロールを実現したいと考えています。
紹介のポイント
- 日本リウマチ学会認定教育施設としてしっかりとした診断を行います。
- 紹介いただいた患者さんの逆紹介に関しては、疾患や治療の特性もありますので、先生方や患者さんの希望に応じて検討します。
- ガイドラインやエビデンスに則った治療で疾患の寛解およびその維持を目指します。
- 関節リウマチをはじめ、全身性エリテマトーデス、全身性強皮症、皮膚筋炎/多発性筋炎、混合性結合組織病、血管炎症候群(高安動脈炎、巨細胞性動脈炎、結節性多発動脈炎、顕微鏡的多発血管炎、多発血管炎性肉芽腫症、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症、シェーグレン症候群などの診療を行っています。
- 関節リウマチ診療では受診ごとの関節評価を最も大切にしています。
精神科
外来診療では身体合併症をもつ精神科患者さんを中心に診療していますが、初診は不眠症状やストレスによるメンタル不調、躁うつ病、うつ病、統合失調症、発達障害、認知症など幅広く受け付けています。精神疾患は鑑別診断、除外診断が大事ですので、特に初発の患者さんは当科のような総合病院がお勧めです。入院施設は閉鎖病棟になりますので、主に急性期の患者さんが対象です。休息目的で短期入院される方も受け入れており、閉鎖病棟ですがなるべく開放的な処遇をこころがけています。また、神奈川県の精神科医療基幹病院として、精神科救急医療、身体合併症転院事業を行っています。
紹介のポイント
- 精神科救急医療に対応。夜間・休日の警察官通報による措置診察や行政の窓口を介した診察を実施しています。診察を受けるには、行政窓口へ受付の手続きが必要で、行政が受診必要性の判断をします。
- 精神科身体合併症医療に対応しています。身体合併症転院事業は、精神科病院に入院中の方が対象です。
- 総合病院だから出来る初発患者さんへの十分な初期治療、鑑別診断を行っています。
- 統合失調症、気分障害(うつ病・躁うつ病)、神経症性障害・ストレス関連障害、器質性精神障害などを対象としています。
- 精神科は初診・再診ともに完全予約制です。平日8時30分〜17時に精神科外来電話し、予約をお取りください。
小児科
地域のこども達のために、小児科では横浜市小児救急拠点病院として、24時間36日絶え間ない小児救急医療体制を維持し、地域の先生方と連携して急性疾患や検査が必要なこども達を診療します。また、アレルギーセンターの中心的診療科として、専門的な診療、情報発信、啓蒙活動など広く実施。小児腎臓、循環器、神経疾患では専門医による専門外来を開設、周産期では産婦人科と連携し新生児の診療に当たっています。他方、学校検診の精密検査や区役所での乳幼児健診の支援など小児保健活動にも貢献しています。 当院の小児科は、こども達の健やかな成長とご家族のご多幸を応援、お手伝いいたします。
紹介のポイント
- アレルギーセンターと協働して、先進的なアレルギー診療を提供しています。アレルギーセンターや小児アレルギーエデュケーターと恊働し、多職種で患者・家族の治療・サポートを行っています。医療連携課を通じて専門医の予約をとることが可能です。
- 横浜市小児拠点病院として小児紹介患者に24時間365日、小児科医が対応しています。横浜市小児救急拠点病院、地域周産期母子医療センターに指定されています。新生児から中学生以下のこどもを対象にcommon diseaseから、高度かつ専門的な診療まで対応が可能な体制を整えています。救急対応や入院を必要とする急性疾患は24時間365日いつでも対応いたしますのでご連絡ください。
乳腺外科
最新の医療機器と、専門の医療スタッフによる正確な診断と、世界標準の治療で、がんと向き合います。乳房再建・遺伝相談・心理サポート・就労支援・経済的相談など、必要なサポートを提供し、患者さんが治療を行える環境づくりをお手伝いします。患者さんによる患者さんのための語らいの場、乳がん患者会“ひまわりの会”も特徴です。乳がんの治療は日々進歩しており、先端医療の提供はもちろん、人を支える医療が提供できるよう取り組んでいます。
紹介のポイント
- 専門的な乳腺診療を提供します。乳腺外科開設後、2,500例を超える乳がん手術実績があります。乳腺専門の医師が、エビデンスに基づく世界標準の治療を提供します。
- 「手術後もきれいな乳房を。」治療後の患者さんの人生をサポートします。根治性と整容性を両立します。乳房を残すことが難しい時も、3種の再建方法(インプラント、広背筋皮弁、腹部遊離皮弁)での同時再建を提案します。
- “患者さんを支える”チーム医療と各種専門外来があります。様々な職種がブレストセンターに集まり、がんになった患者さんをサポートします。また、乳房再建外来、遺伝相談外来、リンパ浮腫外来、がん看護サポート外来を設置、多角的・専門的なサポートを提供します。
- わかりやすい情報提供を行っています。外来には情報ルームを設置しみなと乳腺手帳といったオリジナル冊子やインターネット端末で、情報提供を行っています。また、ブレストセンターホームページにでの「乳がんinfo」、乳がん患者会"ひまわりの会"があることも当院の特徴です。
整形外科
主に骨、軟骨、靭帯、神経などの運動器の疾患や外傷の治療を行います。脊椎、脊髄、骨盤、上肢、下肢など広範囲に及ぶ疾患に対して、早期回復や機能障害を最小限とすることを目標として、手術や保存療法等の治療を実施。対象疾患は骨折、スポーツ外傷、腱損傷、脊柱管狭窄症、脊柱靭帯骨化症、脊柱変形、脊椎外傷、変形性関節症や肩腱板断裂など多岐にわたります。特に高度な医療を提供するため、脊椎疾患では2名、上肢・手の疾患では4名、下肢関節疾患では2名、外傷では1名の専門医が診療を担当します。
紹介のポイント
- 経験を積んだ複数の専門医による安全かつ先進的な整形外科医療を提供します。
- 安全かつ高度な医療を提供できるように、脊椎、下肢、手外科・上肢、外傷の各専門医がお互いに連携をとりながら、患者さんの病態に応じた適切な治療を提供します。
- 外傷や急を要す疾患に対して迅速に対応します。病態に応じて関節鏡や顕微鏡などの医療機器を駆使して治療にあたります。一刻も早い社会復帰・スポーツ復帰・家事への復帰をめざし、手術療法だけにこだわることなく一人ひとりの患者さんに適切な治療法を検討し実践します。
- 地域の医療機関と協力して骨粗鬆症などの慢性疾患の治療にも貢献します。
- 専門医の診察日は脊椎:火・金午前、下肢:月・金午前、上肢:月・水・金午前、火午後、外傷:水午前です。患者さんをご紹介いただく際は、診療情報提供書および画像など関連資料を提供いただくようお願いします。
形成外科
皮膚・軟部・骨組織の疾患を幅広く手術対象とし、整容性を大切にする診療科です。その扱う分野は外傷、先天異常、腫瘍、ケロイド、難治性潰瘍、炎症変性疾患などです。また、形成外科には、組織欠損に対する再建が大きな役割としてあり、植皮や皮弁、マイクロサージャリーなどの形成外科的手技を用いて、他科との合同手術において再建手術も行っております。当科は形成外科専門研修プログラムの連携施設(基幹施設:東京医科歯科大学形成外科)、乳房再建用エキスパンダー / インプラント実施施設です。
紹介のポイント
- 形成外科的手技に基づき、整容面に留意した治療を行っています。 外来診療は完全紹介予約制です。ご紹介にあたっては、診療情報提供書を作成の上、患者さんに事前予約(月・火・木・金曜日の午前中)を取っていただいてください。外傷などの緊急を要する患者さんについては電話連絡の上、外来もしくは救急外来への受診としてください。
- 外傷や手術後の瘢痕・ケロイド・瘢痕拘縮など、気になるキズあとのある患者さんのために、「キズあと外来」(第3木曜午後)を行っております。褥瘡をはじめとする難治性潰瘍の入院治療は、基本的に手術適応の患者さんに限らせていただいております。美容外科手術には対応しておりません。
- 乳腺外科と連携し、一次再建(乳房切除と同時施行)を主体とした、乳房再建 を行っています。患者さんのご希望や状態に合わせて、人工物再建(エキスパンダー・インプラント)、自家組織再建(広背筋皮弁、遊離腹部皮弁)などの方法を選択、提供しております。
皮膚科
同規模病院の皮膚科よりも入院診療の比重が高いのが当院の特徴です。症例の多い丹毒・蜂窩織炎・帯状疱疹など急性感染症では、救急経由での入院が非常に多くを占めます。がん診療では腫瘍の摘出から、植皮術・皮弁術での再建、化学療法、放射線療法まで多岐にわたり実施。複雑な手術を要する一部の症例は大学病院などにお願いする場合があります。加えて、当院には皮膚科以外にもアレルギー専門医が多数勤務しており診療科間での密接な連携のもと治療にあたります。
紹介のポイント
- 救命救急センター、がん拠点病院、アレルギー拠点病院としての診療を中心に、幅広い疾患を取り扱います。入院の多くは蜂窩織炎や壊死性筋膜炎などの急性感染症、重症薬疹などの急性発疹症など、救急症例が占めています。
- 同規模病院と比較して、入院診療や手術症例の比率が高いです。有効な連携を築くために、近隣の先生方や訪問看護ステーションのスタッフの皆様とは直接お会いして、ご要望を伺うように努めています。最寄り駅や駐車場の配置、エレベーターの有無など、交通手段の確認もさせていただいております。紹介状だけの無責任な逆紹介にならないようにしております。
- アレルギーセンターとして、気道アレルギー・食物アレルギーともに包括的に診療します。アレルギーセンターの運営に参画しており、アトピー性皮膚炎・接触皮膚炎・重症薬疹など治療、原因検索に努めています。他科からの依頼でパッチテストや光線テストなどのアレルギー検査を請け負っています。
泌尿器科
前立腺肥大症など良性疾患はもちろん、前立腺がん、腎がんなどの悪性腫瘍や腎移植など泌尿器にまつわる疾患を多岐に渡って治療しています。また、当科の特徴として骨盤臓器脱など女性泌尿器疾患についても手術療法を含め積極的に治療を実施。手術については、ロボット手術、腹腔鏡手術を積極的に取り入れており、がん終末期の緩和医療についても、最期まで寄り添った医療を行っていけるよう努力しております。地域に根差した泌尿器科として、幅広い医療を提供できるよう心がけています。
紹介のポイント
- 「体にやさしく負担を最小限」をモットーに低侵襲治療を提供します。腎癌、腎盂尿管癌、前立腺癌、膀胱癌、副腎腫瘍に対しては傷が小さく、早期の社会復帰が可能となる腹腔鏡手術を積極的に行っております。特に7㎝以下の腎癌、前立腺癌、膀胱癌に対してロボット支援下手術が主体となっています。
- 患者さんの病状に応じた病診連携・機能分化を推進。横浜市の「前立腺がん病診連携パス」に当院も参加しております。パス逸脱の際の基準、急変の際の連絡方法なども考慮されておりますので、泌尿器科以外の先生方にも安心した形式で連携を取ることも可能です。
- 悪性疾患から良性疾患まで幅広く治療を行っていきます。高齢化社会を迎え、高齢者特有の疾患を抱える泌尿器科の需要は、今後さらに増加すると考えられます。当院は地域に根差した中核病院として、幅広い年齢層の患者さんの泌尿器科疾患に対し、常に患者さんの立場に立ち優しい医療になるよう心がけています。
産婦人科
周産期医療や婦人科腫瘍の治療を中心とし、月経異常や更年期障害などの内分泌疾患・性感染症、・帯下異常など、総合的に産婦人科疾患を扱っています。 周産期医療に関しては、地域周産期医療センターとして、自然分娩をはじめ麻酔分娩にも力を入れています。婦人科腫瘍に関しては、子宮筋腫・子宮ポリープ・卵巣のう腫などの良性疾患に対する診断から治療を、子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がんなどの悪性疾患に対する診断から緩和医療を含めた治療などを広く行っております。
紹介のポイント
- 周産期・悪性腫瘍・婦人科良性腫瘍手術・内視鏡手術・女性医学等の幅広い分野の診療に対応可能です。分娩を中心に、婦人科良性腫瘍、悪性腫瘍など「入院を必要とする診療」を中心に診療を行っています。
- 地域周産期母子医療センターのためNICUがあり、早産症例に対応可能です。当院は病診および病病連携を推進しており、当科での急性期治療が終了した時点で速やかにかかりつけの先生に診療をお願いしています。
- 悪性腫瘍領域では診断から手術・化学療法・放射線療法を行い、緩和ケアまで対応可能です。広汎子宮全摘術を含めた子宮頸がん根治術、子宮体がん根治術、卵巣がん根治術、などの手術療法、化学療法、放射線療法、緩和ケア治療を行っています。
眼科
白内障手術は1泊2日を基本にした入院手術と日帰り手術を行っており、手術待ち期間は4か月程度ですが、唯一眼や狭隅角眼、過熱白内障等の症例は可能な限り早めに対応します。 低侵襲緑内障手術であるiStent®手術も可能です。その他、加齢黄斑変性、糖尿病黄斑浮腫、網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫、病的近視による脈絡膜新生血管に対する抗VEGF抗体硝子体注射、霰粒腫、翼状片などの外眼部手術、眼瞼痙攣に対するボトックス注射などを行っています。
紹介のポイント
- 白内障手術は入院(1泊2日)、日帰りともに対応します。
- 全身疾患に伴う眼疾患の症例も経験豊富であり、他科と連携して診療します。
- 基本的に予約制で、予約外の受付時間は月・水・金曜日の午前9時から11時までです。火・木曜日は手術日のため外来を制限しております。
- 月・水・金曜日の午後は検査、処置、外来治療(レーザーなど)を行っています。
耳鼻咽喉科・頭頸部外科
地域の医療機関や院内他科と連携して、口腔外科疾患の診療に力を入れています。他科の入院患者さんの口腔管理(口腔ケア・歯科治療・嚥下内視鏡検査)も積極的に行っており、顎口腔外傷に対しては救急部、院内他科と連携して対応しています。親しらず抜歯などの痛みを伴う口腔外科処置ついてはストレスのない歯科処置を心がけており、積極的に静脈内鎮静法を併用しています。
紹介のポイント
- 耳鼻咽喉科疾患全般に対応しています。
- 当科で対応している手術は、甲状腺腫瘍を含めた頭頸部腫瘍・頭頸部癌手術、鼻副鼻腔手術、声帯ポリープなどに対する喉頭微細手術、誤嚥防止手術、口蓋扁桃摘出術、アデノイド切除術、滲出性中耳炎に対する鼓膜ドレーン留置術、慢性中耳炎・中耳真珠腫などに対する鼓膜・鼓室形成術、顔面神経麻痺重症例に対する顔面神経減荷術など多岐に亘ります
- アレルギー疾患(アレルギー性鼻炎、好酸球性副鼻腔炎)の手術および生物学的製剤による治療に対応しています。アレルギー科、呼吸器内科と連携し、アレルギー性鼻炎、好酸球性副鼻腔炎の治療、手術に力を入れています。デュピクセントなど生物学的製剤による治療も多数施行しています。
- 内視鏡・ハイビジョンモニター、ナビゲーションシステム、神経モニタリング装置を用いた精度の高い低侵襲手術を行っています。内視鏡下副鼻腔手術、中下咽頭癌・喉頭癌に対する経口的手術、経外耳道的内視鏡下耳科手術を行っています。
めまい・平衡神経科
めまい・ふらつき改善の平衡訓練(前庭リハビリ)を取り入れた外来治療が特徴です。特に難治性めまい患者の治療や臨床研究を積極的に実施、加えて、壮年期の女性を中心とした前庭性片頭痛治療と、高齢者のフレイルを合併したふらつきには、重心動揺パワースペクトルを用いた検査とその結果による患者ごとの平衡訓練を選択し治療として導入しています。
紹介のポイント
- 他院で治らないめまい患者を平衡訓練で指導する日本の中心的施設です。初診時にまずはvHIT検査(三半規管機能検査)を施行し、左右三半規管機能を評価した上で、外来で平衡訓練を指導し、外来2回目受診は金曜日午前中にお呼びして、平衡訓練を徹底的に指導して症状軽快に努めています。
- 神奈川県外からも多数受診しており、日本中のめまい患者さんが治療対象です。平衡訓練(=めまいの体操を以下平衡訓練とします)を取り入れた、「めまい治療」が特色です。めまい外来には、北海道から沖縄まで全国のめまい患者さんが治療を受けに来られます。
- 紹介率が90%以上を認めます。予約と紹介方法は、患者さん自ら病院に電話をし、予約をお取りいただく方式です。平日の午前9時から16時までの間に当院コールセンターにおかけください。土曜日は同じくコールセンターに午前10時から13時におかけください。
放射線診断科
専門医による迅速・正確な画像診断を各診療科に提供します。CT3台、MRI3台、救急室直結の64列CTを備えており、24時間体制で救急診療に貢献しています。 IVR(画像下治療)では、胸腹部の血管撮影や肝がんに対する塞栓術、止血術、中心静脈ポート挿入、ドレナージや生検など幅広く実施。核医学検査では、SPECT-CT による脳血流や心筋の検査を中心に行います。加えて、PET/CTをがん診療に幅広く活用しており、PET核医学認定医ががんの病期診断から再発・転移の画像診断などを行っています。
紹介のポイント
- 土曜日および平日(一部時間外)でのCT、MRI撮影の受け入れを行っています。地域医療機関からの放射線検査(CT・MRI)の依頼を積極的に受け入れております。現在、24時間365日オンラインで予約ができるシステムを準備中です。
- がんの病期診断や健診目的のPET/CT検査を実施。県内でも限られた施設にしかない装置で、院内及び地域の医療機関から依頼されるがん患者さんのがんの病気診断や転移・再発診断を行っております。
放射線治療科
症状緩和を目的とした放射線治療や、外科手術や化学療法との組み合わせによる治療を行っています。他の治療方法と比較して、高齢者においても安全で身体への負担の少ないというのが特徴です。比較的小さいがんであれば、放射線治療単独での治癒が可能です。手術を行えば身体の形や機能が失われてしまうような部位のがん(喉頭がんなど)では、声を失わずに治療できます。また、バセドウ病、甲状腺がん術後および進行前立腺がん(骨転移)を対象とした放射性同位元素を用いた放射線治療(アイソトープ治療)も行っています。
紹介のポイント
- あらゆるがんに対する放射線治療を行っています。放射線治療装置を保有していない地域の医療機関において、がんに対する放射線治療が必要となった患者さんの紹介を受付けています。放射線治療単独の場合は当科に直接、その他、化学療法と組み合わせて根治的に放射線治療を行う場合は各診療科が窓口です。
- 早期肺がん、転移性肺腫瘍、転移性脳腫瘍にはより高精度の定位放射線治療を行っています。多方向から複数の細い放射線のビームを比較的小さいがんに集中させて行うピンポイント治療で、照射回数が少ないのが特徴です。
- アイソトープ治療を行っています。甲状腺がん術後の残存甲状腺組織へのアブレーションを目的とした放射性ヨウ素内用療法、去勢抵抗性前立腺がんの骨転移に対するラジウム治療、また良性疾患ではバセドウ病に対する放射性ヨウ素内用療法を行っています。
麻酔科
外科、脳神経外科、心臓血管外科、呼吸器外科、整形外科、産婦人科、泌尿器科、耳鼻咽喉科、皮膚科、形成外科、歯科口腔外科が担当する局所麻酔や部分伝達麻酔を除くほとんどの手術の麻酔を担当しています。長時間または負担の大きい手術、術前合併症がある場合、積極的にICU、HCUへ術後入室させていただき、手術終了から翌日にかけての重要なケアが必要な時期を、集中治療部医師と各診療科の手厚い診療体制、さらにエキスパートナースによる看護体制のもと、患者さんに安全に過ごしていただけることが最大の長所です。
紹介のポイント
- 「手術に関する苦痛を軽減し、安心して手術が受けられる麻酔」をモットーに日々研鑽に励んでいます。毎朝のICU回診では、多職種でのカンファレンスによる密接な連携を行っています。2023年より周術期疼痛管理チーム(APS:Acute Pain Service)を立ち上げ、術後の患者さんのより効果的な疼痛管理を目指した活動をしています。
リハビリテーション科
超急性期から全科の入院患者さんに対してリハビリテーションを実施。当院は各診療科が専門性の高い先進的医療を行っており、その治療効果を高めるために、各診療科と密に連携をとり、患者さんがより早く、より良い状態で在宅・地域・社会復帰できることをめざしています。現在、平日及び土曜日の入院リハビリテーションは実施していますが、今後、日曜日を含む365日実施可能な体制を準備中です。日本リハビリテーション医学会専門医、理学療法士、作業療法士、言語聴覚療法士が院内外の専門職と連携し、チームで適切な医療を提供します。
紹介のポイント
- 集中治療室では入院超急性期から早期離床、早期回復をめざした超急性期リハを推進しています。早期の退院・転院を推進し、患者さんが早期に可能な限り地域でその人らしい生活を構築できるよう支援することをめざしています。各々の診療科や病棟で実施している多職種カンファレンスに参加し、リハ治療の進捗状況の情報提供やリハ治療の提案など、チーム医療の効率化に努めています。
- がん患者さんに対しても、リハの面から様々な支援を心掛けています。必要な方には手術前から介入し、手術直後から早期離床、機能回復をめざし、積極的にリハを進め、一方で進行がんの緩和治療期の患者さんにも、より生活の質を高められるよう、ら様々な支援を心掛けています。
- 摂食・嚥下療法を行っています。入院後早期からの経口摂食が可能となるように嚥下評価・訓練などの指導をしています。
歯科口腔外科
地域の医療機関や院内他科と連携して、口腔外科疾患の診療に力を入れています。他科の入院患者さんの口腔管理(口腔ケア・歯科治療・嚥下内視鏡検査)も積極的に行っており、顎口腔外傷に対しては救急部、院内他科と連携して対応。親しらず抜歯などの痛みを伴う口腔外科処置ついてはストレスのない歯科処置を心がけており、積極的に静脈内鎮静法を併用しています。
紹介のポイント
- 全身麻酔や静脈内鎮静法を併用した痛みの少ない抜歯や口腔外科手術を行っています。
- 静脈内鎮静法によりストレスが少なくなることで、血圧の上昇がコントローされるため出血量が減少します。その結果として手術時間が短くなり患者さんの負担軽減に努めています。症例によりますが、通常、静脈内鎮静法の場合は通常入院日数1日(日帰り)、全身麻酔の場合は入院日数3日となっています。
- 総合病院の歯科口腔外科として、医科各科と連携した口腔外科領域の診療を行っています。主として対応している疾患は(1)歯の抜歯(親しらず、虫歯など)、(2)口腔粘膜疾患、(3)炎症性疾患、(4)顎関節症、(5)口腔顎顔面外傷、(6)嚢胞性疾患、(7)顎口腔腫瘍、(8)デンタルインプラント(人工歯根)、(9)口腔顎顔面機能リハビリテーション(顎義歯)、(10)障がい者(児)有病者の口腔外科治療です。
アレルギー科
全国でも数少ない、どのようなアレルギー疾患にも一施設で横断的・包括的に対応できるアレルギーセンターを有しています。アレルギー専門医教育研修施設に認定されており、成人・小児の気管支喘息、食物アレルギー、薬物アレルギー、アナフィラキシーなど対応可能です。また、先進医療を担う立場から、多くの新薬開発治験や先進医療に関わっており、学術活動に加えて、アレルギー講演会、喘息教室、出張講演などを活発に行っています。
紹介のポイント
- 内科、小児科、皮膚科に、アレルギー専門医が勤務しています。
- アナフィラキシーの急性期診療(救命救急センター)とアナフィラキシーの原因アレルゲン検索診療および免疫療法(アレルギーセンター)、両方の機能を有しています。
- 全国規模のアレルギー専門コメディカル(アレルギーエデュケーター)育成の体制が整っています。
- 特に「成人・小児の気管支喘息」「咳喘息との鑑別が難しい長引く咳嗽」「食物アレルギー」「薬物アレルギー」「アナフィラキシー」は豊富な症例実績があり、アナフィラキシーに対するアドレナリン自己注射の処方件数も多数あります。
- あらゆるアレルギーの患者さんを承りますが、皮膚科、耳鼻咽喉科、眼科、膠原病リウマチ科、呼吸器内科等と密接に連携し、それぞれの患者さんの症状に適切な診療科を紹介することもあります。
- 中区、西区、南区、磯子区、保土ヶ谷区、港南区などの先生方を中心に、気管支喘息の病診連携を実施しています。発作を繰り返す喘息患者さんをご紹介いただき、数ヶ月の治療で完全コントロールを達成した後は紹介医の先生へ逆紹介し、半年~1年に1回は当アレルギー科を予約受診いただき、吸入指導や呼吸機能検査等を実施することによりコントロールの維持を確認します。
緩和ケア内科
基本方針は、「がん患者およびその家族の疼痛や身体的、心理社会的、スピリチュアルな問題を早期から正確にアセスメントし解決することにより、苦痛の予防と軽減を図り、生活の質(QOL)を向上させる」ことです。
一般病棟に入院中のがん・心不全患者を中心に、疼痛をはじめとした苦痛症状のコントロールに難渋する場合に、主治医からの依頼で協働する緩和ケアチームが介入し対応を行います。
紹介のポイント
- 各診療科の主治医と共にチーム医療で全人的苦痛緩和医療を行っています。
- 迅速に緩和ケア判定会を実施し、丁寧に対応しています。
緩和ケア病棟入院に際しては、積極的な抗がん治療が終了し、苦痛緩和が必要な状態であること、患者さんとご家族が病状および当病棟について理解の上で希望された場合の利用が基本となります。受診前に、患者さんとご家族へ十分な説明をしていただき、利用希望の方は、家族からがん相談支援センター(TEL 045-628-6317)へご連絡ください。先生方は診療情報提供書の作成をお願いします。 - 緩和ケアチームによる集学的な緩和医療を行っています。
- 苦痛の評価や医療用麻薬・鎮痛補助薬などの調整・ケアや、環境整備などの非薬物治療等の推奨を実施。その人らしい生活が送れるよう一般病棟、緩和ケア専門外来において併診で対応します。
病理診断科
病理診断の専門部署として、生検や手術材料などの組織診断、細胞診断のほか、病理解剖も実施。病理医は患者さんと直接お会いすることは通常ありませんが、診療科の医師と密接に連携を取って病理診断を適切・確実なものにすることに努めています。また、近年その進歩が著しいがんの遺伝子検査については、当科が中心となって実施しています。
紹介のポイント
- 他診療科との情報交換を密接に行っています。院内の多くの科と日常的に症例検討会を開き、情報交換を行い、要求される病理診断の目的にできるだけ沿った診断報告ができるように努めています。
- 一日でも早い診断報告ができるように、医師・技師一同最善を尽くしています。病理診断に対する臨床各科の多様なニーズを常に意識し、その必要性にできるだけ明快に応える報告が出来るように努めております。そのため報告書の記述はわかりやすさを重視し、また手術材料には必ず詳細なシェーマを付すようにしております。
- 地域の先生方との病理診断連携を行っており、今後も地域とのつながりを意識した業務を行っていきます。2014年より市内の1つのクリニックの病理診断をすべて当科で受託する事業を開始し順調に事業を継続。現在では受託した病理診断症例に関する検討会・報告会の定期開催も行っています。今後、受け入れ体制をより充実させて、更に広く門戸を開き、地域の需要に応えて行きたいと考えています。
総合診療科
特定の臓器や疾患に限定せずに、患者さんの全身を診て様々な角度から治療を行う部門です。救急科や内科などの様々な専門領域を持った医師が集まって構成されているため、それぞれの診療技術を生かした幅広い領域にまたがる治療を効率よく行うことができます。当科は入院診療の核となり、救急部、集中治療部、各臓器のスペシャリスト、感染症科と連携しながらバランスが取れた適切な医療ケアを提供します。2024年11月現在、当科への直接のご紹介は受け付けておりません。内科・救急科などへお問い合わせください。
紹介のポイント
- 幅広い領域にまたがる病態でも効率よく対応できています。複数の診療科からメンバーを抽出しているため、それぞれが持つ診療技術を生かします。
- 専門性の高い感染症の入院診療が可能です。HIV関連の日和見感染症や肺外結核などの抗酸菌感染症、輸入感染症についても感染症科と緊密に連携しています。
医療機関からの
よくあるご質問
紹介患者の予約電話番号を知りたい。
患者からの予約の場合は下記コールセンターをご案内ください。
翌営業日以降の予約を承っております。
電話番号:045-628-6786(コールセンター)
受付時間:平日 9:00~16:00 / 土曜日 10:00~13:00
患者さんの紹介の流れを教えてください。
こちらをご覧ください。
緊急の際どちらに連絡すれば良いですか。
こちらをご覧ください。
検査の予約(高度医療機器共同利用)について知りたいです。
こちらをご覧ください。
お問い合わせ
医療連携課
045-628-6365
8:30~17:00
(土日祝除く)