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呼吸器外科

Department of Thoracic Surgery

呼吸器外科

呼吸器外科について

呼吸器外科では、原発性肺がん、転移性肺腫瘍、気胸・肺嚢胞性疾患、縦隔・胸壁腫瘍、胸部外傷などの胸部疾患を診察します。
治療では、呼吸器病センターとして呼吸器内科と密接に連携して適切な医療を提供。手術は、胸腔鏡を用いで鏡視下で実施しますが、進行肺がんでは開胸手術で安全性・根治性を優先いたします。
また、術前検査で低肺機能の場合は縮小手術(区域切除や部分切除)を実施。 総合病院のメリットを活かし、心疾患、腎疾患、糖尿病などの合併症を有する患者さんに対しても専門の診療科連携して対応いたします。 術前検査は外来で行っており、呼吸器内科、放射線科と連携して診断を行います。入院期間は肺がんで術後約4~7日、若年者自然気胸で術後約2~3日です。

治療について

原発性がんに対しては、日本肺癌学会による最新の肺癌診療ガイドラインに基づいた治療を行なっています。肺がんは集学的治療が必要なことが多く、当院では呼吸器内科、呼吸器外科、放射線科で連携した診療体制を構築。ガイドラインではステージI期、II期にあたる早期の肺がんは外科的切除、ステージIIIA期以降の症例は集学的治療が推奨されています。また、進行症例でも手術療法と薬物療法、放射線療法の組み合わせによって治療効果が期待できる場合もあります。手術は標準術式としての肺葉切除+リンパ節郭清を基本としていますが、低肺機能や高齢の患者さん、またはごく早期の患者さんでは、術後肺機能温存のために区域切除・部分切除などの縮小手術を選択することもあります。

医師紹介

呼吸器外科部長

下山 武彦(しもやま たけひこ)

専門分野

  • 肺悪性腫瘍
  • 縦隔・胸壁疾患

経歴

  • 出身大学:信州大学
  • 医師免許取得年:1995年
  • 専門医・認定医・指導医(資格):
    • 呼吸器外科専門医合同委員会(日本呼吸器外科学会・日本胸部外科学会)呼吸器外科専門医・評議員
    • 日本胸部外科学会胸部外科認定医
    • 日本専門医機構認定外科専門医・指導医
    • 日本呼吸器学会呼吸器専門医・指導医
    • 日本がん治療認定医機構がん治療認定医
    • 肺がんCT検診認定機構肺がんCT検診認定医師
    • がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修修了
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医師

馬場 峻一(ばば しゅんいち)

専門分野

  • 呼吸器外科一般

経歴

  • 出身大学:東京科学大学
  • 医師免許取得年:2011年
  • 専門医・認定医・指導医(資格):
    • 呼吸器外科専門医合同委員会(日本呼吸器外科学会・日本胸部外科学会)呼吸器外科専門医
    • 日本専門医機構認定外科専門医
    • がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修修了
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外来担当医表・休診表

診療科 備考
呼吸器外科 午前 新患・予約外 下山 武彦 下山 武彦
馬場 峻一
●下山 武彦
■馬場 峻一
●第1・3・5週
■第2・4週
再診 下山 武彦 下山 武彦
馬場 峻一
●下山 武彦
■馬場 峻一
●第1・3・5週
■第2・4週

診療科

呼吸器外科

午前

新患・予約外

下山 武彦

再診

下山 武彦

新患・予約外

再診

新患・予約外

下山 武彦
馬場 峻一

再診

下山 武彦
馬場 峻一

新患・予約外

再診

新患・予約外

●下山 武彦
■馬場 峻一

再診

●下山 武彦
■馬場 峻一

備考

新患・予約外

●第1・3・5週
■第2・4週

再診

●第1・3・5週
■第2・4週

診療実績

手術件数

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肺がん

肺がんは診断が確定すると全身検索を行いステージ(進行度)を決定します。ステージは進行度に応じてIからIVに分類されます。非小細胞肺癌でステージIからIIの場合は外科治療が勧められます。ステージIII以上の進行肺癌では内科治療を行います。ステージIIIでも一部では手術療法と薬物療法、放射線治療を併用した集学的治療を行います。小細胞肺癌は薬物療法、放射線治療が行われますが、早期のものでは手術療法を併用します。 外科治療では標準術式は肺葉切除ですが、最近は肺機能を温存する区域切除(縮小手術)が注目されています。 癌細胞の遺伝子検索により薬物治療は進歩しており、従来の抗癌剤の他、分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬などの新しい治療が行われています。 また、手術と薬物療法を組み合わせた治療により予後の改善がみられています。

自然気胸

胸腔内に空気が入り、肺が虚脱した状態をいいます。通常は肺に穴があいて胸腔内に空気が漏れることが原因です。 内因性のものは原発性自然気胸と続発性自然気胸に分類されます。 多くは若年者に発症する原発性自然気胸で、肺表面にできた嚢胞が破れることが原因です。初発の場合は保存的治療(経過観察、胸腔ドレナージ)を行いますが、難治性のもの、再発を繰り返すものに対しては手術を行います。手術は胸腔鏡を用いて原因となっている嚢胞を切除します。 続発性自然気胸は臨床的に明白な疾患・薬剤が原因で発症するもので、肺気腫・子宮内膜症性気胸・癌性気胸・ステロイド性気胸・特発性食道破裂による気胸などがあり、治療に難渋することがあります。

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