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総合診療科

Department of General Medicine

総合診療科

総合診療科について

総合診療科は、特定の臓器や疾患に限定せずに、患者さんの全身を診て様々な角度から治療を行う部門として2024年度に新設されました。救急科や内科などの様々な専門領域を持った医師が集まって構成されているため、それぞれの診療技術を生かした幅広い領域にまたがる治療を効率よく行うことが可能です。
当院に入院される患者さんは、治療するべき病気が1つだけとは限らず、複数の問題を同時に改善する必要がある場合や、そもそも病気の原因がはっきりしないことも少なくありません。そのような患者さんに対して、総合診療科は入院診療の核となり、救急部、集中治療部、各臓器のスペシャリスト、感染症科と連携しながらバランスが取れた最適な医療ケアを提供いたします。

治療について

感染源がはっきりしない発熱、複数の専門領域にまたがる病気を併存しているケース、発生臓器が不明な癌など、どの診療科が担当するのが適切か、判断が難しい患者さんの治療を担当します。特に、感染症科と緊密に連携することにより、HIV関連の日和見感染症や肺外結核などの抗酸菌感染症、輸入感染症などの専門性の高い感染症の入院診療ができることが強みです。
実際の診療にあたっては、専門治療が必要な患者さんには該当する専門診療科へ依頼し、また退院後に適切な療養が必要な患者さんには、入院中にその環境整備を行うなど、効率の良い入院治療を実現しています。
なお、外来における総合診療については現在対応準備中です。内科など、各診療科外来への受診をお願いいたします。

医師紹介

総合診療科部長

南 勲(みなみ いさお)

専門分野

  • 内科
  • 糖尿病
  • 内分泌疾患

経歴

  • 出身大学:東京医科歯科大学
  • 医師免許取得年:2001年
  • 専門医・認定医・指導医(資格):
    • 日本専門医機構総合診療専門研修特任指導医
    • 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医・指導医
    • 内分泌代謝・糖尿病内科領域指導医
    • 日本糖尿病学会糖尿病専門医・指導医
    • 日本内分泌学会内分泌代謝科専門医・指導医
    • 日本肥満症学会肥満症専門医・指導医
画像

医師

紀田 心一(きだ しんいち)

医師

石田 正一(いしだ しょういち)

病気を知る

不明熱

発熱の原因は感染症であることが多く、病原体の種類と感染している場所を特定できれば、多くの場合有効な治療法が存在します。しかし、不明熱とは、身体診察、血液検査、培養検査、抗原・抗体検査、画像検査などの通常の診療手段で原因が特定できず、1週間以上発熱が続くような状態です。不明熱の原因としては、HIV感染や結核などの比較的稀な病原体の感染や、脊椎炎や心内膜炎などの治癒に時間がかかる場所の感染、更には未発見の悪性腫瘍、膠原病、自己免疫疾患の存在、現在使用している薬剤による薬剤熱など多岐にわたり、これらの疾患はそれぞれ治療法が異なるため、原因の特定が欠かせません。診断の手掛かりは、時間をおいて診察を繰り返して初めて得られるわずかな異常の発見や、不要と考えられる投薬を中止することで得られることがしばしばあります。不明熱は病気の名前ではなく、様々な病気が原因で引き起こされる一つの状況ですので、幅広い視野で患者さんを診療し、個別化した対応を取る必要があります。

その他

総合診療専門研修プログラム専攻生の募集について

当院では、総合診療専門研修プログラム専攻生の募集を行っております。 プログラムの特任指導医が7人所属し、内分泌代謝、感染症、膠原病、血液、呼吸器、腎臓など種々のサブスペシャリティを所有しています。充実した指導体制の下、専攻医は総合診療科だけでなく、ローテーション先の各専門診療科でもハイレベルの指導を受けることが可能です。また、独自の内科専門研修プログラムおよび救急科専門診療プログラムも整備されており、効率よくダブルボードをの取得ができます。さらに、他の赤十字病院と連携して、総合診療外来やプライマリ・ケア、地域医療などを実践する機会を提供しており、これらの経験を通じて、総合診療医として自信を持って医療を実践できる医師の育成を目指します。

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