Disaster response
みなとの災害対応
災害救護活動について
日本赤十字社は、その使命と理念に鑑み、災害時には医療救護やこころのケア、救援物資の配分、血液製剤の供給、義援金の受付など多岐に渡る救護活動を行っています。
また、災害救助法で国・都道府県等と協力して救助にあたる機関として、日本赤十字社は災害対策基本法、国民保護法、新型インフルエンザ等基本法では「指定公共機関」に指定されています。
当院は、地域の災害医療の要となる「災害拠点病院」として円滑に被災者救護が行えるよう、救護班・こころのケア班・DMAT・DPAT・YMAT・災害支援ナース等を編成し、発災時に迅速に医療活動を行える体制を整えています。また、事業継続計画(BCP)を策定し各種訓練を行うなど、神奈川県が被災した際にも、病院機能を維持して地域の皆さまに医療を提供し続けられるよう日頃から備えています。
日本赤十字社の使命
私たちは、
苦しんでいる人を救いたいという
思いを結集し、
いかなる状況下でも、
人間のいのちと健康、
尊厳を守ります。
災害医療の拠点として
私たちは、日本赤十字社が運営する医療施設として、人道の実現を目標に、平時から地域の防災力向上に努めると共に、いかなる状況下でも人の命と健康・尊厳を守ることを使命として行動します。
災害拠点病院とは
多数傷病者の受入れや医療チームの派遣、患者の広域搬送などを担う拠点病院であり、災害時にも継続して診療できる耐震性や自家発電設備、医薬品の備蓄など国が定める一定基準以上の機能を有した病院です。
救護活動記録
2022年度
2022年 横浜マラソン
2021年度
第32回オリンピック競技大会(2020年東京オリンピック)
2020年度
新型コロナウイルス感染症にかかる対応
2019年度
2018年度
平成30年9月北海道胆振東部地震
2015年度
平成27年9月台風18号等大雨災害
2010年度
平成23年3月東日本大震災
2007年度
平成19年7月新潟県中越沖地震
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用語解説
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救護班とは
被災地で避難所の巡回診療や環境改善、被災者の健康管理、患者搬送、救護所での診療、被災した医療機関の支援などを行います。
【基本編成:医師1人、看護師長1人、看護師2人、主事(管理要員)2人の計6人(必要に応じて薬剤師や助産師、こころのケア要員が帯同)】 -
災害医療コーディネートチーム(CoT)とは
被災地のあらゆるニーズを把握し、医療・保健・福祉・物資などの資源を効果的かつ効率的に配置するために保健医療福祉調整本部などで活動調整などを行います。
【基本構成:医師、看護師、事務職員等の計3人】 -
自己完結型の救護活動とは
医薬品や医療資機材のみならず救護班要員の食料、衣類、寝具等も装備し、現地での活動を行います。発災からライフラインが不安定な状況の中で自己完結型の活動は必須となります。
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避難所アセスメントとは
避難所の状況把握や感染対策などの目的のために、避難所の環境について調査し、必要な支援や物資の要請を行うほか、地域全体の状況把握や改善課題となる情報を収集します。
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こころのケア要員とは
被災者と支援者を対象に「見る・聴く・つなぐ」を活動の基本として、傾聴や支援情報の提供などのケアを通じて、心身のストレスを軽減し、自分の力で立ち上がることを支援します。
【派遣形態:こころのケア要員が救護班に帯同する場合と独自にチーム編成し派遣される2つの方法がある】 -
救護班帯同ボランティアとは
神奈川県支部では、赤十字ボランティア(救護・無線・山岳奉仕団)が救護班に帯同し、救護活動が円滑に行えるよう、車両運行や物資の搬入搬出など、サポートにあたっています。赤十字ボランティアは、普段から訓練や研修などに参加し、災害救護活動のノウハウを習得の上、実災害で活動できるよう備えています。