2022/9/1
7B病棟 慢性疾患パンフレットの紹介

7B病棟のWです。
今回は慢性疾患パンフレットについて紹介します。慢性疾患とは、様々な原因で発症し、再発・合併症の発症予防や身体機能の維持・改善を目指しながら、長期にわたる治療や管理が必要となる疾病のことを指します。
7B病棟には内科的治療を受けている方が多く、退院後も疾患と付き合いながら、日常生活の中で治療を続けていく必要がある方が多くいらっしゃいます。そのため、患者さんやご家族が少しでも安心して地域に戻れるよう「慢性疾患パンフレット」を用いた指導行うことで、退院に向けた準備をサポートしています。
7B病棟では、主に胃・膵臓・腸・胆嚢などの消化器疾患(癌を除く)を持つ患者さんを対象に退院指導を行っています。指導では患者さんやご家族に、慢性疾患パンフレットを用いて食事や活動面などの生活における注意点について説明を行い、お話を聞かせて頂きながら、退院後の生活における課題を明確にします。そして、必要に応じて院内の栄養士や薬剤師と連携したり、ケアマネジャー・訪問看護師などの地域ケアスタッフとも連携します。また、日常生活の中でも患者さんが継続して治療が行えるよう、方法や手段についても一緒に考え、今後の生活をイメージしながら、退院に向けた準備が出来るよう支援しています。具体的には、退院後も患者さんが内服管理が出来る様に薬剤を一包化したり、日々の食事で気をつける点の指導、肝機能障害がある方など特に排便コントロールが重要となる方の場合には具体的な排便頻度の目標を設定したりします。
院内で患者さんと関わっていると、ついその方の"患者さん"としての姿ばかりが目に映ってしまいますが、その方の本来の"生活者"としての姿にもきちんと目を向け、今後を見据えた看護をしていきたいなといつも思います。入院期間という限られた時間の中ではありますが、医療チームで連携し、患者さんが疾患と付き合いながら、その方らしく生活を築いていけるようこれからも支援していきます。