2024/10/17
🌰DDR(せん妄・認知症、身体行動制限)の紹介🌰


こんにちは、DDR(せん妄・認知症、身体行動制限)のリンクナースのIです。
私が所属するDDR委員会では、ご高齢者や認知症のある方、せん妄のリスクが高い方が、安心して過ごせるようケアの質の向上に努めています。
私が所属する脳神経内科・外科の病棟では、高次脳機能障害を持った方、認知症の検査入院の方など、せん妄のリスクが高い方が入院されます。そのため、安心して過ごせるように、ご家族に時計や家族写真、ご本人が慣れ親しんだものを持ってきていただいたり、好きな音楽を聴いてもらったり、患者さんを尊重してご自身でできることを支援し、洗髪や足浴などの「快の刺激」を取り入れるようにしています。
見当識障害のある方には、ベッドサイドにカレンダーや時計の設置、場所を記載した張り紙をして、繰り返しお伝えするリアリティーオリエンテーションを行っています。記憶障害や注意障害がある方には、ベッドの位置を変更し、ナースコールを一緒に押して練習するなど、統一した看護に努めています。
また、リハビリスタッフと協力し、日中の離床やADLの保持、睡眠確保のために生活リズムを整えるなど、主治医や精神科医師、病棟薬剤師と連携し、薬剤調整を行っています。また、認知症ケアチームの認知症看護認定看護師や臨床心理士に相談し、対応やケアについてアドバイスを頂いています。
せん妄症状が改善し、患者さんが生活史を語り、笑っている姿を見た時は、「良かった」と思います。そして、チームで患者さんのことについて思い返し、うれしい気持ちになります。
これからも患者さんが安心して入院生活を送り、生活の場に戻れるように、チーム一丸となって温かいケアを行っていきたいと思います。