2021/3/19
嚥下造影検査について(嚥下チームの活動)


摂食・嚥下障害看護認定看護師の大坪です。
本日は嚥下チーム活動の中で行われている嚥下造影検査についてご紹介します。
嚥下造影検査は、X線透視装置を用いながら、造影剤の入った食べ物が口腔~咽頭~喉頭~食道までどのように動いていくかを確認するものです。
嚥下造影検査は、以下の2点の目的で行われます。
1)症状と病態の関係を明らかにする「診断のための検査」であり,形態的異常,機能 的異常,誤嚥,残留などを明らかにする。
2)食物・体位・摂食方法などの調節により治療に反映させる「治療のための検査」であり,食物や体位,摂食 方法などを調整することで安全に嚥下し,誤嚥や咽頭残留を減少させる方法を探す。
簡単に言うと、摂食嚥下障害のある患者さんに対して、なぜ障害があるのかを探り、どんな食べ物なら食べられるのか、どのくらいの量だったら…、どのような体位だったら…、などなどいろいろなことを医師・看護師・薬剤師・栄養士・言語聴覚士とともに考えながら検査しています。
放射線下に入るのでプロテクターをして臨んでいます。
できるだけ多くの患者さんが好きなものを摂取できるように日々活動しています。