2022/7/28
小児アレルギーエデュケーターの活動紹介

外来のUです。
アレルギーセンターは診療だけでなく、啓発活動・情報提供を行い市民の皆様へアレルギー医療を提供しています。
当院には小児アレルギーエデュケーター4名(看護師・管理栄養士)が勤務しています。2009年度より小児臨床アレルギー学会で認定している資格でアレルギー全般における教育・指導に携わっています。
多職種と連携を図りながら、喘息であれば吸入器の使い方の指導や治療を継続することの大切さを患児・家族にお伝えします。アトピー性皮膚炎であればスキンケアや軟膏の塗布方法などをお話しさせていただきます。医師と同行して保育園・幼稚園・小学校に赴き食物アレルギーの方に処方されるエピペンの使い方やアトピー性皮膚炎のスキンケアについてなど実習を交えて講演会を開催しています。
また、コロナ流行前は、アレルギー疾患の子供と保護者を対象としたアレルギーキャンプを毎年開催していました。集団生活において、友達と同じ食事を食べられないなど制限されることも多く負担に感じる方も多いです。キャンプでは参加者全員が同じ食事を楽しんだり、日常ではできない野外活動を同じアレルギーをもつ仲間と取り組んだり成功体験を獲得することで子供の自信へと繋がります。アレルギーキャンプ体験を終えて帰るころには表情も柔らかくなり、たくさんの笑顔が見られます。次に病院で患児・家族とお会いした際に前向きに治療に取り組めているとお話を伺う時にとてもやりがいを感じる場面でもあります。
写真は2018年の喘息キャンプで野外炊事を行っているところです。