2020/8/3
精神科病棟内の隔離室を紹介

5A病棟 係長 田鎖です 今回は、精神科病棟内の隔離室を紹介します。 (当院のスタッフでも、室内を見たことはない人がほとんどです)
患者さんの中には、他の方と接することが刺激となり病状を悪化させてしまう方や、自身では衝動を抑えきれずに他者や自身、物などを傷つけてしまう方などがいらっしゃいます。そのような方々を精神保健福祉法に則り「隔離」し刺激から守る事も、精神科の治療においては必要となる場合があります。
精神科病棟の隔離室(保護室)というと、「壁はモスグリーンなどの単色に塗られ、窓は磨りガラスで鉄格子がついている」というイメージを抱く方も少なくないと思います。しかし、当院の隔離室(保護室)は、写真の通り木目調を基本としており、また窓からはベイブリッジが見えるなど、リラックスして過ごせるような環境になっています。
ハード面ではこのような環境を提供していますが、自分の意志では出ることが出来ない空間で過ごさなくてはならない状況は、強いストレスがかかります。そのストレスを少しでも軽減できるよう、看護師の倫理綱領を見失うこと無く、相手の立場になってその感情を捉え、少しでも安楽な時間を提供するため、日々悩みながら看護を提供しています。