2020/3/2
NBC災害・テロ対策研修


当院は災害拠点病院であり、テロ災害等が発生した際は多数の傷病者を受け入れる事になります。2020年には東京オリンピックが控えており、横浜市でも複数の競技が行われる予定です。それは国を挙げたイベントであると同時に、テロの標的とされる危険性も秘めています。
このような万が一の事態に備えるため、筑波大学附属病院で行われた厚生労働省の研修に6CのTさんが参加してきましたので、その様子をお伝えします。
都内で過去に発生したテロ事件では、状況が把握出来ないまま傷病者が病院に運ばれ、病院スタッフへも被害が拡大したことがありました。テロや災害時に傷病者を助ける事はもちろんですが、医療者側も安全に医療を提供することが必要です。この研修では、化学兵器や生物兵器、核兵器などにより汚染された傷病者が搬送される事を想定し、防護具や防護マスクなどを装着し、処置を行う訓練をしました。研修は11月に行われたのでそれほど実感はありませんでしたが、これを夏に装着することを考えると、長時間の活動は困難であることが分かりました。
テロ等の災害が発生しない平和な世の中であることを祈りつつ、万が一の事態に備えるのが赤十字職員としての役割だと、この研修を受講する事で改めて実感しました。