2020/8/27
フットケア外来の様子(糖尿病認定看護師の活動)


糖尿病看護認定看護師の畑崎 智子です。
今回は、私と糖尿病サポートチームの看護師が担当している、フットケア外来について紹介します。 糖尿病患者さんは神経障害・血流障害があり、靴ずれや火傷など些細な傷が悪化しやすい状態にあります。そして、そのような原因などでできた糖尿病足潰瘍は、7~20%が下肢切断に至ります。
糖尿病足病変の予防には、足の状態だけではなく、血糖コントロールなどの全身状態、生活や靴の履き方などのセルフケアをアセスメントし、アプローチしていく必要があります。フットケア外来では患者さんひとりひとりの状態に合ったケアを提供できるように取り組んでいます。
フットケア外来は1ヶ月に1回、30分~1時間です。この時間だけで患者さんの足を潰瘍から守ることはできません。清潔ケアや保湿、靴の選び方、履き方など患者さんそれぞれが日々ケアすることで予防ができます。普段の手入れの方法を変えるのは、手間が増えたり、本当にうまくいくのか不安だったりしてすぐには受け入れられない場合もよくあります。しかし、回数を重ねるうちに、私たちのことを信頼してセルフケア行動を変え、その効果が表れた時には、大きな喜びとやりがいを感じます。患者さんの足の状態が改善し、患者さん自身もフットケアの効果を実感できると、毎日の日課としてフットケアができるようになってきます。フットケアは派手さはありませんが、奥の深い分野だと感じています。