2020/9/27
がん性疼痛看護認定看護師の活動

がん性疼痛看護認定看護師のNです。私は緩和ケア病棟に勤務しています。
皆さん、緩和ケアというと、どのようなことを想像するでしょうか?
「ホスピス」「がんの終末期」「退院しない」「暗い」「穏やか」「ゆったり」などなど、様々な印象があるかと思います。
緩和ケアとは、がんと診断を受けた時から提供されるケアです。そのため、積極的な治療を受けながら平行し、苦痛の軽減、緩和ケアを受けるというのが今の医療の在り方です。
一般病院に入院中や通院中の方にも緩和ケアは提供されます。治療中の患者さんには緩和ケアチームが介入し、痛みや辛い症状のマネジメントを行っています。
そして緩和ケア病棟は、積極的な治療はせず、痛みやその他の苦痛症状が和らいで、より豊かな人生を送ることができるように支えていく病棟になります。そのため、その人らしい生活が送れるような在宅調整も積極的に行い、患者さんの望みを支える看護を大切にしています。
私は、認定看護師/看護実践者の一人としてスタッフや患者さんと共に悩んだり、喜びを分かち合ったりしながら、患者さんの苦痛が緩和でき、患者さんの真の望みを探り、それぞれの望みに合った選択ができるような看護を大切にしています。
看護師は患者さんやご家族のために何かできることをしたいと願っています。しかし、実際は患者さんやご家族から与えてもらう力はとても大きいと感じています。だからこそ、忙しく大変なことがあっても頑張っていけるのではないでしょうか。
そんな看護の楽しさを一人でも多くの方に実感してもらえるよう認定看護師としても頑張っていきたいと思います。