2021/11/16
私は、現在、入退院支援センターと認知症疾患医療センターの管理者をしながら、認知症看護認定看護師の活動をしています。これまで自立して生活されていた高齢者の方であっても、病気や入院を契機にせん妄の発症や、もともとの認知機能がさらに低下してしまうことは少なくありません。私は、これまで院内研修やラウンド等を通して、認知症ケアの充実を図ってきましたが、昨年発足した「せん妄・認知症ケアリンクナース会」のメンバーの活躍もあり、部署のせん妄や認知症の方への理解とケアが充実してきたことを感じています。やはり、患者の一番そばにいる看護師自身が、そのケアの必要性を理解し部署で推進していくことが、質の向上への一番の早道であることを実感します。今後も、リンクナースや認知症ケアチームが協働し、認知症ケアの質の向上に努めていきたいと思います。
2021/11/15
こんにちは。看護部の名波です
先日11月6日、当院で「こころのケア要員研修」が開催されました。
研修では、災害時に受けるストレスやその反応、被災者のみでなく救援者である自分達のこころのケアについて学びました。受講生からは、「研修ではケアを受ける側の疑似体験もできたことで、そばにいて寄り添う事の大切さを感じることができた」などの声が聞かれました。日々の看護にも活かせる内容も多く、有意義な時間となったようです。
災害は平時の備えが大切であり、心の問題も同様です。災害はすべての人の心に影響を及ぼします。また、災害時に心に受ける影響は“異常な出来事に対する正常な反応”と言われています。それらをあらかじめ知っておくことが「こころのケア」につながるのだなと、研修を担当し改めて気づくことができました。
↓昨年に引き続き、ハンドケアの動画をご紹介します↓
風が冷たくなり、寒さがこたえる季節になりました。そんな時は、人の手の温かさを感じられるハンドケアを試していただきたいと思います。少しでもみなさんに癒しの時間が訪れ、心も体もほぐれますように。
こころのケア「癒しのハンドケア」
https://www.youtube.com/watch?v=3BNPpi9mZzw&t=3s
2021/11/11
皮膚・排泄ケア認定看護師は、創傷・オストミー・失禁ケアが必要な患者を対象に専門的な知識と技術を生かし、ケアの提供をしています。創傷関連では、医師・薬剤師・理学療法士・栄養士・リンクナースを中心に毎週木曜日に褥瘡回診と褥瘡ハイリスクカンファレンスを行っており、直接、ベッドサイドへ行き、治療やケアの提案を行うことで個別性を考えたケアの提供ができています。ストーマ関連では、安心した生活が送れるように入院前から退院後まで、継続した関わりができるように毎週火曜日と第1・3金曜日にストーマ外来を行っています。また、トラブルを抱え生活している患者のご自宅に直接、訪問看護師に同行しストーマケアの提案をすることも始めています。
昨年度、特定行為研修を取得し重度の褥瘡の定期的なデブリードマンや創部閉鎖を行うための局所陰圧閉鎖療法など、今までの認定看護師としての知識と技術を生かしながら活動範囲を広げています。
2021/11/9
看護副部長 福家です。今回は、国際医療部の活動をご紹介します。
国際医療部では、新型コロナウイルス感染症支援事業補助金を活用し、外国の方に向けた情報発信ツールとしてデジタルサイネージを導入しました。新型コロナウイルス感染症では、外国の方に必要な情報が伝わらないという課題が社会問題としてあがっていました。当院は、※JMIP(Japan Medical Service Accreditation for International Patients)認証病院でもありますので、外国の方が、病院を受診した際に、困らないようにしたいと思い、今回の準備に至ったとのことでした。
内覧会では、日本語・中国語。英語での表示や動画が閲覧できるデジタルサイネージを確認しました。社会的状況を鑑み、今回は感染対策を中心に動画を表示する予定とのことです。感染管理認定看護師による手洗い動画は、外国の方だけでなく、地域に住む皆様にも受診の際にぜひみて頂くと、感染対策の参考になると思いました。11月8日以降に、外来に7カ所に設置予定です。
instagramでもご紹介していますので、よろしければご覧ください。
※JMIPの日本語での名称は「外国人患者受入れ医療機関認証制度」で、厚生労働省が「外国人の方々が安心・安全に日本の医療サービスを享受できるように」、外国人患者の円滑な受け入れを推進する国の事業の一環として策定された認証制度です。
2021/11/8
こんにちは。内視鏡・放射線科看護師のHです。
皆様、「JTAS」をご存知でしょうか?
または、「トリアージ」という言葉をお聞きしたことはありますか?
JTASとは、「緊急度判定システム」と言い、トリアージの指標となるものです。
トリアージとは、緊急度によって優先順をつけることを指します。
私たちは、夜勤時に救急外来での業務の際に用いています。
今回、院内の集中ケア認定看護師さん(写真の赤いお花の方です!)をお呼びし、JTAS勉強会を開催して頂きました。
ペーパーペイシェントを例にし、実際にトリアージの際に使うipadを使用しての講義でした。実物を扱いながらなので、参加したスタッフは「とても分かりやすかった!」「アセスメントの基準になる」と好評でした。
院内には、様々な分野の認定看護師さんが活躍しています。院内にいるので、勉強会だけでなく、相談もしやすいのがとても良いと思います。スペシャリストに教えて頂く機会をもっと増やし、学びを深めていきたいと思います。