Department of Nephrology
腎臓内科
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腎臓内科
腎臓内科について
腎臓内科では、内科的腎疾患に対する診療を幅広く行っています。蛋白尿や血尿がでる(糸球体腎炎・ネフローゼ症候群など)、腎臓の働きが落ちている(慢性腎臓病・急性腎障害など)方は、当科で診療をお受けください。
遺伝するような腎臓病(常染色体優性多発性嚢胞腎、アルポート症候群など)の方も必要に応じて遺伝子検査も行い診断、治療を行っています。また、腎臓がこれ以上悪くならないように生活習慣改善、食事療法、薬物療法の3つを治療の柱として、看護師・栄養士・薬剤師と連携した診療も実施。万が一腎臓が悪くなった場合、腎代替療法外来などで相談しながら治療方針を決定することができ、当院では生体腎移植・腹膜透析・血液透析に対応しています。
治療について
腎臓内科では、腎炎・ネフローゼ症候群に対して積極的に診断・治療を行なっています。IgA腎症に対するステロイドパルス療法(+口蓋扁桃摘出術)やネフローゼ症候群に対する免疫抑制療法も豊富な経験を生かして最善の治療法を提供。常染色体優性多発性嚢胞腎に対してのトルバプタン療法も実施しており、慢性腎臓病に対しては、近年慢性腎臓病の治療薬として保険適用となったSGLT2阻害薬を患者さんの病状に合わせて処方しています。万が一、透析が必要となった場合にはシャント作成・修復、腹膜透析カテーテル留置・修復といった専門的知識が必要な治療も当科で行なっています。
医師紹介
腎臓内科部長
藤澤 一(ふじさわ はじめ)
専門分野
- 糸球体腎炎
- 慢性腎臓病
- 腎代替療法(腹膜透析、血液透析、腎移植)
経歴
- 出身大学:信州大学
- 医師免許取得年:2001年
- 専門医・認定医・指導医(資格):
- 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医・指導医
- 日本腎臓学会腎臓専門医・指導医
- 日本透析医学会透析専門医・難病指定医
- 日本腎代替療法医療専門職推進協会腎代替療法専門指導士
- 日本腎臓病協会腎臓病療養指導士
- 身体障害者福祉法第15条指定医
医師
髙橋 郁太(たかはし いくみ)
専門分野
- 腎臓病一般
- 腎不全の治療
- 透析治療
経歴
- 出身大学:浜松医科大学
- 医師免許取得年:2015年
- 専門医・認定医・指導医(資格):
- 日本内科学会認定内科医・指導医
- 日本腎臓学会腎臓専門医
- 日本透析医学会透析専門医
- 日本透析医学会VA血管内治療認定医
- 透析バスキュラーアクセスインターベンション治療医学会VAIVT認定専門医
- ステントグラフト(ゴア バイアバーン)実施医
- 多発性嚢胞腎協会PKD認定医
- 日本救急医学会認定ICLSインストラクター
- 身体障害者福祉法第15条指定医
- 難病指定医(腎臓内科)
- 東京科学大学臨床講師
- 臨床研修指導医
- がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修修了
医師
田邉 まどか(たなべ まどか)
専門分野
- 腎臓内科一般
経歴
- 出身大学:北里大学
- 医師免許取得年:2017年
- 専門医・認定医・指導医(資格):
- 日本専門医機構認定内科専門医
- 日本腎臓学会腎臓専門医
- 多発性嚢胞腎協会PKD認定医
- がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修修了
- 東京科学大学臨床講師
医師
尾田 陸(おだ りく)
医師
熊谷 彩花(くまがい あやか)
外来担当医表・休診表
診療科 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 備考 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
腎臓内科 | 午前 | 新患・再診 | 藤澤 一 | 田邉 まどか 尾田 陸 |
熊谷 彩花 | 藤澤 一 高橋 郁太 |
藤澤 一 | – |
特殊外来 | ●嚢胞腎外来 ■シャント外来 |
■シャント外来 | ■シャント外来 | ■シャント外来 | ■シャント外来 | ●11:00~12:00 再診のみ ■12:00~13:00 時間変動有 |
||
午後 | 再診 | 藤澤 一 | – | – | – | – | – | |
特殊外来 | – | ☆腎代替療法選択外来 | 〇腹膜透析外来 | ☆腎代替療法選択外来 | 〇腹膜透析外来 □嚢胞腎外来 |
再診のみ 〇14:00~16:00 □15:30~16:30 ☆14:00~15:00 |
診療科
腎臓内科
午前
月
新患・再診
藤澤 一
特殊外来
●嚢胞腎外来
■シャント外来
火
新患・再診
田邉 まどか
尾田 陸
特殊外来
■シャント外来
水
新患・再診
熊谷 彩花
特殊外来
■シャント外来
木
新患・再診
藤澤 一
高橋 郁太
特殊外来
■シャント外来
金
新患・再診
藤澤 一
特殊外来
■シャント外来
備考
新患・再診
–
特殊外来
●11:00~12:00
再診のみ
■12:00~13:00
時間変動有
午後
月
再診
藤澤 一
特殊外来
–
火
再診
–
特殊外来
☆腎代替療法選択外来
水
再診
–
特殊外来
〇腹膜透析外来
木
再診
–
特殊外来
☆腎代替療法選択外来
金
再診
–
特殊外来
〇腹膜透析外来
□嚢胞腎外来
備考
再診
–
特殊外来
再診のみ
〇14:00~16:00
□15:30~16:30
☆14:00~15:00
腎臓内科
12月3日(火)尾田休診
3月19日(水)熊谷休診
診療実績
病気を知る
IgA腎症
検尿で血尿や蛋白尿を認め、腎臓の糸球体に免疫グロブリンのIgAという蛋白が沈着する病気で、多くは慢性の経過をたどり、放っておくと末期腎不全となることがあります。診断には腎臓の組織を一部採取する腎生検と呼ばれる検査が必要です。治療は腎機能や蛋白尿の程度により異なりますが、完治を目指すステロイドパルス療法(+扁桃摘出術)も行われています。末期腎不全へと進行した場合には透析療法や腎移植といった腎代替療法と呼ばれる治療が必要です。IgA腎症は子供から大人まで幅広い年齢層で発症し、はっきりとはわかっていませんが疫学調査では全国で3万人を越える患者さんがいるといわれています。
常染色体優性多発性嚢胞腎
腎臓に嚢胞(水がたまった袋)がたくさんできて腎臓の働きが徐々に低下していく遺伝性の病気です。この病気は60歳頃までに50%の人が腎不全になるといわれており、その場合には、透析や腎移植など腎代替療法と呼ばれる治療が必要となります。また合併症としては、くも膜下出血の原因となる脳動脈瘤や高血圧症が重要です。治療としては、尿を濃縮するホルモンであるバソプレシンV2受容体拮抗薬(トルバプタン)が、腎臓にある嚢胞の増大を抑制し、腎機能低下を遅らせる効果が見込まれています。はっきりとした数字はわかっていませんが、全国で3万1千人の患者さんがいると推定されています。
アルポート症候群
慢性腎炎、難聴、眼合併症を呈する症候群で、しばしば末期腎不全へと進行する遺伝性疾患です。近年は慢性腎炎のみがみられる方の診断が増えているといわれています。診断は腎生検や遺伝子検査が必要です。治療法は蛋白尿の程度によって異なりますが、高血圧症を治療するレニン -アンジオテンシン系阻害薬であるACE阻害薬やARBと呼ばれる薬剤で腎機能低下を遅らせることができます。
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