Department of Intensive Care
集中治療部
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集中治療部
集中治療部について
集中治療部では、中央診療部門として救急科、循環器内科、心臓血管外科、脳神経外科、麻酔科等院内の診療科と密接に連携し、集中治療室の重症患者管理と運営を行っています。複数の集中治療専門医からなる集中治療医チームが24時間365日常駐し、各診療科や看護師、メディカルスタッフと円滑に協働し質の高い集中治療を実践。集中治療における適切な終末期医療の実践にも力を入れています。病院全体の医療安全活動にも深く関わり、「院内急変対応システム」、「中心静脈カテーテルライセンス制度」「呼吸サポートチーム」など院内活動のさまざまな場面で中心的な役割を果たしています。
治療について
当院の集中治療部では、「断らない救急」の基本方針に従い、いかなる重症の患者さんについても必要があれば入室できるような体制を心がけています。24時間365日の集中治療部医師の常駐体制により、重症患者さんの容態を常に管理。患者さんやご家族と十分にコミュニケーションをとりながら、ご意向に沿った治療を行います。重症の患者さんに対しては、人工呼吸器や体外式膜型人工肺(ECMO)などの医療機器や薬剤を活用し、生命を脅かす重症病態に対し治療を実施。加えて、初期の治療段階から栄養管理・リハビリテーションを実施することで、ADL(日常生活動作)の向上をめざします。
医師紹介
副院長/救命救急センター長
武居 哲洋(たけい てつひろ)
専門分野
- 集中治療全般
- 敗血症
- 神経集中治療
- ER型救急
経歴
- 出身大学:東京医科歯科大学
- 医師免許取得年:1993年
- 専門医・認定医・指導医(資格):
- 日本集中治療医学会集中治療専門医
- 日本専門医機構認定救急科専門医・指導医
- 日本専門医機構認定麻酔科専門医
- 麻酔科標榜医
- 日本病院会医療安全管理者
- 東京科学大学臨床教授
- 埼玉医科大学国際医療センター客員教授
- 藤田医科大学客員教授
集中治療部長
永田 功(ながた いさお)
専門分野
- 集中治療
- 麻酔
- 救急
経歴
- 出身大学:産業医科大学
- 医師免許取得年:2000年
- 専門医・認定医・指導医(資格):
- 日本集中治療医学会集中治療科専門医
- 日本専門医機構認定救急科専門医
- 日本専門医機構認定麻酔科専門医・指導医・麻酔科標榜医
- 日本医師会認定産業医
副部長
藤澤 美智子(ふじさわ みちこ)
専門分野
- 集中治療
- 麻酔
経歴
- 出身大学:信州大学
- 医師免許取得年:2001年
- 専門医・認定医・指導医(資格):
- 日本集中治療医学会集中治療科専門医
- 日本専門医機構認定麻酔科専門医・指導医・麻酔科標榜医
- 日本呼吸療法医学会呼吸療法専門医
副部長
山田 広之(やまだ ひろゆき)
専門分野
- 救急
- 集中治療
経歴
- 出身大学:徳島大学
- 医師免許取得年:2003年
- 専門医・認定医・指導医(資格):
- 日本集中治療医学会集中治療科専門医
- 日本専門医機構認定救急科専門医
- 日本内科学会認定内科医
副部長
藤 雅文(とう まさふみ)
専門分野
- 集中治療
経歴
- 出身大学:群馬大学
- 医師免許取得年:2005年
- 専門医・認定医・指導医(資格):
- 日本集中治療医学会集中治療科専門医
- 日本専門医機構認定麻酔科専門医・指導医・麻酔科標榜医
医長
平田 晶子(ひらた あきこ)
専門分野
- 救急
- 集中治療
経歴
- 出身大学:千葉大学
- 医師免許取得年:2008年
- 専門医・認定医・指導医(資格):
- 日本集中治療医学会集中治療科専門医
- 日本専門医機構認定救急科専門医
- JATECインストラクター
- ICLSインストラクター
- DMATインストラクター
- 麻酔科標榜医
医長
米澤 直樹(よねざわ なおき)
専門分野
- 救急
- 集中治療
経歴
- 出身大学:横浜市立大学
- 医師免許取得年:2012年
- 専門医・認定医・指導医(資格):
- 日本集中治療医学会集中治療科専門医
- 日本専門医機構認定救急科専門医
- がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
医長
鈴木 健人(すずき たけと)
専門分野
- 救急
- 集中治療
経歴
- 出身大学:東京医科歯科大学
- 医師免許取得年:2013年
- 専門医・認定医・指導医(資格):
- 日本集中治療医学会集中治療科専門医
- 日本専門医機構認定救急科専門医
- ICLSインストラクター
- がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
医師
熊城 伶己(くましろ れいき)
専門分野
- 救急
- 集中治療
経歴
- 出身大学:神戸大学
- 医師免許取得年:2015年
- 専門医・認定医・指導医(資格):
- 日本専門医機構認定救急科専門医
- 日本専門医機構認定麻酔科認定医・麻酔科標榜医
- ICLSインストラクター
- がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
医師
小池 倫生(こいけ ともき)
医師
宿岩 有智(やどいわ ありさと)
診療実績
病気を知る
敗血症性ショック
敗血症は、感染に対する体の反応が自らの組織や臓器を傷害することで生じる生命に関わる状態のことを言います。敗血症が原因で、生命を維持するのに危険な水準まで血圧が低下し、適切な輸液をしても血圧が維持できず、昇圧剤が必要な状態が敗血症性ショックです。その結果、肺、腎臓、心臓、脳などの臓器に十分な血液が供給されず、多臓器にわたって機能不全(多臓器不全)が生じます。敗血症性ショックの治療は、敗血症の原因となった感染に対し抗菌薬等の薬剤や感染巣のドレナージや手術を実施。血圧低下に対し適切な輸液や昇圧剤を投与します。合併した多臓器不全に対して、強心剤の投与、人工呼吸管理や血液浄化療法を行います。
急性呼吸窮迫症候群(ARDS)
急性呼吸促迫症候群(ARDS)は,様々な原因によって生じる呼吸不全の一種です。原因として,肺炎や敗血症などの感染症、胃内容物の誤嚥、外傷(怪我)や熱傷(やけど)などがあります。これらが原因となり、酸素を体内に取り込む上で重要な肺の毛細血管に炎症が起こり、この炎症により肺に体液が漏出、肺が水浸しになって体内に酸素を十分に取り込めなくなります。急性呼吸促迫症候群(ARDS)の治療は、原因となった病気の治療が重要になりますが、急性呼吸促迫症候群(ARDS)自体の治療や呼吸の補助として、薬物治療(少量ステロイドや筋弛緩薬の使用)や人工呼吸管理や体外式膜型人工肺(ECMO)等の呼吸の補助療法を行います。
心停止後症候群
心停止後症候群は、心停止から自己心拍が再開した後、全身性の虚血再灌流によって様々な生体反応が惹起された状態で、脳障害・心筋障害・全身性虚血再灌流障害・心停止に至った原因疾患の4種類の病態で構成されます。心停止後症候群の治療としては、急性心筋梗塞に対する早期再灌流療法や体温管理、適切な血圧や酸素化の維持、血糖コントロール等の集中治療を行います。
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