Department of Hematology
血液内科
- TOP
- 診療科・センター・部門
血液内科
血液内科について
血液内科では、白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫などの血液がんや、再生不良性貧血、血小板減少性紫斑病などの貧血、血小板減少を診療しており、日々新しい治療法にも積極的に取り組んでいます。
外来には、PET/CTを備えており精密な検査が可能です。入院が必要な場合は、無菌室8床を使って化学療法や幹細胞移植を行います。必要に応じて迅速な入院及び早期の退院を目指し、患者さんの状態に応じて外来の化学療法センターで治療いたします。
また、専門医4名を含む6名の医師がおり、看護師、薬剤師、緩和ケアチーム、ソーシャルワーカーと共に毎週カンファレンスを実施。化学療法や移植だけではなく、患者さんのライフスタイルに合わせて、在宅医療や緩和ケアも含めた総合的な医療を提供しています。
治療について
血液疾患の治療は、内服薬から幹細胞移植を含む強力な化学療法まで様々です。血液がんの治療は従来の抗がん剤に加え、分子標的療法、モノクローナル抗体、プロテアソーム阻害薬、免疫調節薬などがあり、エビデンスに基づいた最適な治療を提供いたします。
当院は日本血液学会の造血器腫瘍診療ガイドラインやNCCNのガイドラインに基づいて最先端の治療を行なっており、多発性骨髄腫や悪性リンパ腫に対しては、自己末梢血幹細胞移植も実施。同種造血幹細胞移植やCAR-T療法が必要な場合は、関連施設と連携して行います。24床の外来化学療法センターでは、快適に外来治療をお受けいただくことが可能です。治療が難しい場合は、緩和ケアチームと連携し、緩和ケア病棟も利用してQOLを重視した医療を提供します。
医師紹介
副院長/血液内科部長
山本 晃(やまもと こう)
専門分野
- 白血病
- 悪性リンパ腫
- 多発性骨髄腫
- 骨髄異形成症候群
- 再生不良性貧血
- 血小板減少性紫斑病
- 造血幹細胞移植
経歴
- 出身大学:東京医科歯科大学
- 医師免許取得年:1986年
- 専門医・認定医・指導医(資格):
- 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
- 日本血液学会認定血液専門医・指導医・代議員
- 日本がん治療認定医機構がん治療認定医
- 日本専門医機構総合診療専門研修特任指導医
- 東京科学大学臨床教授
- 日本医師会認定産業医
- がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修修了
輸血部部長、血液内科兼任
坂下 千瑞子(さかした ちずこ)
専門分野
- 白血病
- 悪性リンパ腫
- 多発性骨髄腫
- 骨髄異形成症候群
- 再生不良性貧血
- 血小板減少性紫斑病
- 造血幹細胞移植
- 輸血
- 緩和医療
経歴
- 出身大学:大分医科大学
- 医師免許取得年:1992年
- 専門医・認定医・指導医(資格):
- 日本内科学会認定内科医
- 日本血液学会認定血液専門医・指導医
- がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修修了
- 日本医師会認定産業医
副部長
齊藤 達也(さいとう たつや)
専門分野
- 白血病
- 悪性リンパ腫
- 多発性骨髄腫
- 骨髄異形成症候群
- 再生不良性貧血
- 血小板減少性紫斑病
- 造血幹細胞移植
経歴
- 出身大学:山梨大学
- 医師免許取得年:2011年
- 専門医・認定医・指導医(資格):
- 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
- 日本血液学会認定血液専門医・指導医
- 日本がん治療認定医機構がん治療認定医
- がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修修了
医師
副島 麻衣(そえじま まい)
専門分野
- 白血病
- 悪性リンパ腫
- 多発性骨髄腫
- 骨髄異形成症候群
- 再生不良性貧血
- 血小板減少性紫斑病
- 造血幹細胞移植
経歴
- 出身大学:東京医科歯科大学
- 医師免許取得年:2016年
- 専門医・認定医・指導医(資格):
- 日本専門医機構認定内科専門医
- 日本血液学会認定血液専門医
- がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修修了
医師
八木 真梨絵(やぎ まりえ)
医師
小田 祐貴(おだ ゆうき)
医師
大島 健輔(おおしま けんすけ)
外来担当医表・休診表
診療科 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 備考 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
血液内科 | 午前 | 新患・予約外 | ●交代制 | ■交代制 | ●交代制 | ●交代制 | ●交代制 | 紹介状のみ予約制、緊急時は電話で相談 ●10時開始 ■11時開始 |
再診 | – | ■山本 晃 | 八木 真梨絵 | 齊藤 達也 | 大島 健輔 | 紹介状のみ予約制、緊急時は電話で相談 ●10時開始 ■11時開始 |
||
午後 | 再診 | 坂下 千瑞子 | 齊藤 達也 | 山本 晃 | 八木 真梨絵 | 山本 晃 | – |
診療科
血液内科
午前
月
新患・予約外
●交代制
再診
–
火
新患・予約外
■交代制
再診
■山本 晃
水
新患・予約外
●交代制
再診
八木 真梨絵
木
新患・予約外
●交代制
再診
齊藤 達也
金
新患・予約外
●交代制
再診
大島 健輔
備考
新患・予約外
紹介状のみ予約制、緊急時は電話で相談
●10時開始 ■11時開始
再診
紹介状のみ予約制、緊急時は電話で相談
●10時開始 ■11時開始
午後
月
再診
坂下 千瑞子
火
再診
齊藤 達也
水
再診
山本 晃
木
再診
八木 真梨絵
金
再診
山本 晃
備考
再診
–
診療実績
入院患者数
病気を知る
白血病
白血病は、異常な白血球が無制限に増えてしまう血液がんで、急性白血病と慢性白血病があります。 急性白血病では、異常な白血球が増えて正常の赤血球、白血球、血小板が急速に減少し、貧血、感染、出血の症状が出ます。そのため早急な診断と治療が必要です。治療は入院が基本となり、複数の薬剤を組み合わせた化学療法と、体力を支える支持療法を行い、必要により幹細胞移植を実施いたします。 慢性白血病では異常な白血球が増えるものの、正常な血液は急に減らないため、症状が出る前に採血で異常が見つかることが多いです。慢性骨髄性白血病の場合、特有の異常遺伝子をターゲットにした分子標的療法薬の内服が主な治療です。慢性リンパ性白血病は、病状が進行してから治療を開始することが多く、有効な薬剤が開発されています。
悪性リンパ腫
悪性リンパ腫は、リンパ球の腫瘍で、頸部や足の付け根の痛みの無いリンパ節の腫れで見つかることが多いです。胸やお腹にあるリンパ節の腫れで見つかることもあります。また、リンパ節以外にのど、胃腸、皮膚、脳、精巣、鼻の中などにもできることがあり、腫瘍の場所によっては、周りの臓器、血管、神経を圧迫する症状が出ます。確定診断には、腫瘤の生検が必要で、非ホジキンリンパ腫とホジキンリンパ腫に分類され、それぞれに最適な治療が選択可能です。 治療の中心は、複数の薬剤を組み合わせた化学療法ですが、病気の範囲が限られる場合などでは、放射線治療や手術も検討されます。
多発性骨髄腫
多発性骨髄腫は骨髄の形質細胞の腫瘍で、さまざまな検査の異常や症状が出るのが特徴です。骨髄腫の細胞が増えると正常の血液が作れなくなり、貧血、感染、出血の症状が出ます。骨髄腫細胞は、異常なタンパク質を作るために、血液検査でタンパク質の異常で見つかることも多いです。骨髄腫細胞は骨を溶かすために、腰痛や骨の痛み、さらに骨折がおきることもあるほか、腎臓が悪くなったり、骨が溶けて高カルシウム血症をおこすことがあります。 近年では、多発性骨髄腫に対して多数の薬剤が開発されており、複数の薬剤を組み合わせて治療を行うことが可能です。骨折や骨髄腫の腫瘤に対しては、手術や放射線治療をすることもあり、若い患者さんでは、自家末梢血幹細胞移植も行います。
骨髄異形成症候群
骨髄異形成症候群は、骨髄の中で正常の血液の成熟が止まって細胞が壊れたり、血液の形や機能に異常(異形成)が生じる病気です。その結果、赤血球、白血球、血小板が減少し、貧血、感染、出血の症状が出ます。さらに骨髄異形成症候群の一部は、急性骨髄性白血病に進行することがあり、注意が必要です。 骨髄異形成症候群は、検査の結果に基づいて低リスクから高リスクに分類され、リスクに応じて、輸血などの支持療法や抗がん剤治療が検討されます。
その他
血液検査の略語と説明(血液内科向け)
血液内科の病気は、採血の検査で診断され、治療の効果が数字でわかります。採血の検査結果は略語が多く、いったい何の検査で、どういう意味なのかわかりにくいと思います。そこで、血液内科の病気を中心に検査の略語・説明文を作りました。ご参考にしてください。 患者さんに検査結果を見ていただき、病状を理解して、治療に参加していただくように役立てています。
院内のフロア情報に関しての詳細はこちら