Department of Anesthesiology
麻酔科
麻酔科について
麻酔科では、外科、脳神経外科、心臓血管外科、呼吸器外科、整形外科、産婦人科、泌尿器科、耳鼻咽喉科、皮膚科、形成外科、歯科口腔外科が担当する局所麻酔や部分伝達麻酔を除くほとんどの手術の麻酔を担当。「手術での苦痛を軽減し、安心して手術が受けられる麻酔」をモットーに日々研鑽に励んでいます。
また、毎朝のICU回診では、多職種でのカンファレンスによる密接な連携を行っています。長時間または負担の大きい手術、術前合併症がある場合、積極的にICU、HCUへ術後入室させていただき、手術終了から翌日にかけての重要なケアが必要な時期を、集中治療部医師と各診療科の手厚い診療体制、さらにエキスパートナースによる看護体制のもと、患者様に安全に過ごしていただけることが最大の長所です。
治療について
全身麻酔：点滴から麻酔薬を投与して入眠し、手術中は点滴から追加する麻酔薬または麻酔ガスの投与により、意識がなく痛みを感じない状態で手術を実施。全身麻酔の副作用の一つに麻酔後の嘔気嘔吐がありますが、当院では手術前に嘔気嘔吐に関連するスコアを担当薬剤師が計算し、スコアの高い患者さんには、嘔気嘔吐が少ないとされるTIVAによる全身麻酔を考慮し、また制吐作用のある薬剤の予防的投与を積極的に行っています。
術後疼痛管理：当院では2023年度より術後疼痛管理チームAPS（Acute Pain Service）を立ち上げ、手術後の患者さんの苦痛を軽減させることができるよう、日々活動を行っております。詳細は、「その他」（術後疼痛管理の種類について）をご覧ください。
医師紹介
麻酔科部長
西村 一彦（にしむら かずひこ）
専門分野
- 臨床麻酔全般
- 低血圧麻酔
- 自己血輸血
経歴
- 出身大学：東京医科歯科大学
- 医師免許取得年：1987年
- 専門医・認定医・指導医（資格）：
- 麻酔科標榜医
- 日本専門医機構認定麻酔科専門医
- 日本麻酔科学会指導医
- がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修修了
副部長
小村 理恵（こむら りえ）
専門分野
- 麻酔科一般
経歴
- 出身大学：東京医科歯科大学
- 医師免許取得年：2009年
- 専門医・認定医・指導医（資格）：
- 日本専門医機構認定麻酔科専門医
- 日本麻酔科学会指導医
- がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修修了
医師
柴田 隼平（しばた じゅんぺい）
専門分野
- 麻酔科一般
経歴
- 出身大学：山梨大学
- 医師免許取得年：2015年
- 専門医・認定医・指導医（資格）：
- 麻酔科標榜医
- 日本専門医機構認定麻酔科専門医
- 日本周術期経食道心エコー認定（JB－POT）
- がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修修了
医師
鈴木 裕倫（すずき ひろみち）
専門分野
- 麻酔科一般
経歴
- 出身大学：東京医科歯科大学
- 医師免許取得年：2015年
- 専門医・認定医・指導医（資格）：
- 麻酔科標榜医
- 日本専門医機構認定麻酔科専門医
- 日本周術期経食道心エコー認定（JB－POT）
医師
堀 萌子（ほり もえこ）
専門分野
- 麻酔科一般
経歴
- 出身大学：岡山大学
- 医師免許取得年：2017年
- 専門医・認定医・指導医（資格）：
- 麻酔科標榜医
- 日本周術期経食道心エコー認定（JB－POT）
- がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修修了
医師
熊田 祥子（くまだ しょうこ）
専門分野
- 麻酔科一般
経歴
- 出身大学：筑波大学
- 医師免許取得年：2017年
- 専門医・認定医・指導医（資格）：
- 麻酔科標榜医
- 日本周術期経食道心エコー認定（JB－POT）
- がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修修了
医師
長田 菜穂（おさだ なほ）
診療実績
| 総手術件数 | 6,352件 |
| 全身麻酔 | 4,315件（すべて麻酔科管理） |
| 脊椎麻酔および硬脊麻 | 289件（約70%が麻酔科管理） |
2020年度、2021年度はコロナの関係で手術件数が減少しましたが、2022年度より回復の傾向となっており、2023年度はほぼコロナ前の水準まで回復しました。
その他
術後疼痛管理の種類について
硬膜外麻酔
古くからある鎮痛方法で、脊椎の隙間から硬膜外カテーテルを留置し、主に胸腹部の手術に対して実施されます。当院では持続注入に加えて、患者さんご自身が痛いときにボタンを押すと早送りができる器具（PCA:Patient Control Analgesia）を採用しており、よりきめ細かい疼痛管理を行うことが可能です。
IVPCA（持続点滴静脈注射）
硬膜外麻酔が適応とならない脊椎や大規模整形外科手術、また血液がサラサラになるお薬の内服がある患者さんには、必要に応じてIVPCA（持続点滴静脈注射）による鎮痛を行っております。こちらもPCA対応ですので、患者さんご自身でボタンを押していただく事ができます。
伝達麻酔
手足の手術、また血液がサラサラになるお薬の内服があって硬膜外麻酔が実施できない胸腹部手術において、全身麻酔に伝達麻酔（神経ブロックとも言われます）を併用することで手術直後の痛みを和らげる事ができます。超音波エコーを使用して、安全に実施することを心掛けております。
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