整形外科(整形・脊椎外科、整形・関節外科、手外科・上肢外傷整形外科)

Original Update by Dr.Farouk

HOME > 診療科・部門ご紹介 > 各診療科のご案内 > 整形外科(整形・脊椎外科、整形・関節外科、手外科・上肢外傷整形外科)

整形外科(整形・脊椎外科、整形・関節外科、手外科・上肢外傷整形外科)について

2023年5月から、匿名化された大腿骨近位部骨折の診療情報が日本脆弱性骨折ネットワークに登録されます。

詳しくはこちらをご覧ください。

2020年4月から匿名化された手術情報が日本整形外科学会に登録されます。

詳しくはこちらをご覧ください。

整形外科の特色

整形外科が対象としている疾患は、小児の生まれつきの疾患から青壮年のスポーツ外傷を含めた外傷、高齢者の加齢性変化による疾患までにおよび、多種多彩な疾患を対象としております。また同時に、疾患の部位によっても多岐にわたっており、全般的に整形外科疾患に対応できるだけでなく高度な専門性が必要です。
 横浜市立みなと赤十字病院整形外科では、この様な多岐にわたる疾患すべてに対応できるだけでなく、脊椎疾患では2名の専門医、上肢・手の疾患では3名の専門医、下肢関節疾患では2名の専門医が治療にあたっており、高度な医療を提供できるような体制をとっています。

 専門医はそれぞれの分野において多数の経験を有しており、患者さんに応じた適切な治療法(手術や手術以外の方法)を提案させていただきます。他の医療機関で治療を続けていて、症状の改善がない場合にもより良い治療法について検討させていただきます。

当科で主に行っている手術には骨折手術(脊椎、上肢、下肢)、脊椎手術(頚椎 腰椎の除圧術、固定術)、椎間板ヘルニア摘出術、人工関節置換術(膝関節)、膝関節の骨切り術、前十字靭帯再建術、半月板切除術、肩腱板縫合術、肩脱臼制動術、手根管手術などがあります。

当科での手術件数は2022年度が1,417件となっています。

外来受診は紹介状がなくても出来ますが、紹介状をお持ちの患者さんは電話でも専門分野の医師の予約をとることが出来、診察がスムーズにすすみます。

人工膝関節置換術

膝の変形が強く人工関節でしか、痛みをとることが出来ない患者さんに対して人工関節置換術を行っています。当院での手術の特徴は筋肉を切らない方法で負担を減らして早期の回復を目指しています。手術後平均1.5日で足を持ち上げることが出来るようになり、手術後平均9日で杖歩行を行っています。約2-3週間で退院となります。術後の曲げる角度は平均120度です。人工膝関節術後のリハビリは辛いといわれていますが、痛み止めを使用して痛みのないリハビリを目指しています。

他の医療機関で人工関節を勧められた患者さんに対しても、より良い治療法がないか検討させていただきます。
また、当院で手術を行った患者さんは当院の外来で継続してリハビリを行わせていただきます。
痛みの強い患者さんには出来るだけ早期に手術を行うように対応しています。

詳しくはこちらを参考にしてください。

前十字靭帯再建術

スポーツなどで膝を捻り靭帯を損傷した患者さんに対して行います。靭帯が断裂したままスポーツを続けると、膝崩れを起こし、半月板や軟骨を損傷することがあります。靭帯縫合術や人工靭帯では再断裂の危険が高いため、自家腱(半腱様筋腱)を用いた再建術を内視鏡下に行っています。入院期間は10日間から2週間で術後9ヶ月でのスポーツ復帰を目指しています。
詳しくはこちらを参考にしてください

半月板手術

内視鏡を用いて半月板の切除や縫合を行っています。半月板はクッションの働きをしているために可能な場合には出来るだけ残すして縫合を行っています。入院は数日間です。
詳しくはこちらを参考にしてください。

高位脛骨骨切り術

O脚を矯正することにより膝の痛みを軽減させる手術法です。比較的年齢の若い患者さんに対して行っています。人工関節置換術に較べて、自分の骨を残すことができる、十分な可動域を保つことができるなどの利点があります。入院期間は2週間となります。
症状が良くなれば軽い運動を行うことも可能です。

詳しくはこちらを参考にして下さい。

内視鏡下腰椎後方除圧術(Microendoscopic discectomy: MED、Microendoscopic laminotomy: MEL)

当院では2005年の開院以降、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症の手術に本法を応用しています。直径16㎜のCCDカメラのついたチューブを患部に挿入し、ここからヘルニア摘出や狭くなった脊柱管の除圧術を行うものです。皮膚切開は約20㎜程度で、術後入院期間は3-7日程度です。日本整形外科学会認定の内視鏡手術技術認定医が在籍しており、安全な手術の提供に努めています。

腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアは、椎間板という組織が変性し、後方に脱出し神経を圧迫することで痛みやしびれ、ときに歩行障害や筋力低下などの神経症状を起こすものです。椎間板の脱出の仕方により、ときに激烈な痛みを起こすこともあります。治療として、はじめは保存治療が原則で、半分以上のものは保存治療で症状の改善が見込めますが、症状が遷延ないしは増悪するもの、発作的な痛みを繰り返すもの、神経障害を呈するものなどは手術治療が望まれます。
腰椎椎間板ヘルニアの手術としては、当院では原則内視鏡を用いた椎間板摘出(Microendoscopic discectomy: MED)を行っています。

腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症は腰椎の支持組織の一つである、「黄色靭帯」が変性、肥厚し、馬尾神経や神経根を圧迫することにより発症します。神経の圧迫する部位や程度により、下肢痛、しびれや間欠は行、ときに排尿障害も起こすことがあります。症状が軽いものは、薬やブロックなどの保存治療が試されますが、症状が進行する場合や、排尿障害などの重い症状を伴うものは手術治療が望まれます。当院では、腰部脊柱管狭窄症が1か所であれば内視鏡を用いた後方除圧を、2か所以上であれば顕微鏡を用いた後方除圧を行っています。内視鏡手術の場合は、皮膚切開は約20㎜程度で、術後入院期間は5-7日程度です。

腰椎すべり症

背骨が「ずれる」ことをわれわれの専門用語で「すべる」といいます。つまり腰椎すべり症とは「腰椎がずれることにより、腰痛や神経圧迫などの症状をきたすもの」をさします。腰椎すべり症の原因としては、変性によるもの、分離症を伴うもの、先天的な骨の低形成を伴うものなど、その原因は様々です。腰椎がずれているということは、腰椎が不安定である(ぐらぐらしている)ということを意味するので、手術を行う際は、神経の圧迫をとる操作(除圧)だけでなく、骨を安定化させる固定術の併用が必要です。かつてはこの腰椎固定術はかなり大きな手術でしたが、当院では出来うる限りの低侵襲化を目指して術式改良しています。現在は、皮付切開は約5-6cmでこの手術を行っています。

腰椎圧迫骨折に対するバルーン椎体形成術(BKP)

骨粗鬆症とは「骨の脆弱化(弱くなること)により、骨折リスクの増大した状態」をさし、骨粗鬆症そのものが痛みを起こすわけではありませんが、脊椎をはじめ、手首、肩、太ももの付け根などに骨折を起こしやすく、いったん骨折を起こすと、疼痛のみならずさまざまな機能障害を起こします。なかでも脊椎圧迫骨折は、痛みや神経障害により、機能障害が大きいのですが、脊椎圧迫骨折に対するこれまで手術は大きな手術であることが多く、全員の患者さんに安全に勧められるものばかりではありませんでした。平成23年1月から保険認可の下りた、「バルーン椎体形成術(BKP)」は、バルーン(つまり風船)を用い、つぶれた骨折椎体を広げ、安全な手法で中にセメントを注入する方法で、安全に骨折を瞬時に固めることで、痛みをとる手術方法です。
まだ新しい手術法で、現時点では、どこの病院でも受けられるわけではありませんが、当院は本術式の施行認定施設ですので、ご相談下さい。

肩関節制動術

肩関節を繰り返して脱臼する患者さんが対象となります。内視鏡を用いて修復するので、従来手術に比べて、術後の疼痛も軽く、回復も早くなっています。

肩腱板断裂

加齢変性や外傷によって断裂した腱板を関節鏡視下に修復・縫合する手術を行っています。断裂サイズが大きい場合には筋膜移植による上方関節包再建術、関節が変形してしまっている場合にはリバース型人工肩関節置換術も行っています。

鏡視下肩関節授動術

肩関節の動きが制限されてリハビリで改善が望めないようなケースでは、関節鏡視下に関節包を切離して関節の動きをよくする鏡視下授動術を行っています。

母指変形性CM関節症

おや指の付け根の関節の加齢変性によって痛みや亜脱臼が起きる疾患です。患者さんの状態、要望に応じて装具療法、関節固定術・関節形成術などの手術療法を使い分けて治療しています。

手関節TFCC(三角線維軟骨複合体)損傷

外傷やスポーツなどによるオーバーユース(使いすぎ)、加齢変性などが原因でTFCCが損傷すると、手くびの小指側の痛みや手関節の不安定感を生じます。患者さんの状態、要望に応じて装具療法、尺骨骨切り術、靱帯切除術・縫合術・再建術などの手術療法を使い分けて治療しています。

手指拘縮

怪我などがきっかけで指の関節の動きが悪くなってしまった指関節拘縮に対して、装具治療、リハビリ治療、関節の動きをよくする授動術などを行っています。

骨粗鬆症

当科では骨折に対する診療をきっかけに骨粗鬆症が見つかることがあり、骨折の受傷の仕方や、骨密度低下の程度に応じて骨粗鬆症治療の導入を行っています。骨折治療がひと段落した段階で、ご自宅近くの地域の診療所・クリニックの先生に引き継いで治療を継続していただいています。

PFC-FD療法

患者さん自身の血液を用いてPFC-FD(Platelet-Derived Factor Concentrate Freeze Dry:血小板由来因子濃縮物凍結乾燥)を作成して行う再生医療です。血小板が傷を修復する際に放出する成長因子などの働きを活用して、自己修復力を活性化させることにより治りにくい組織の修復を促します。最近、話題となっているPRP(Platelet Rich Plasma:多血小板血漿)療法に類似した治療法で、PRP療法は血小板を濃縮したものを注射するのに対して、PFC-FD療法は血小板からの成長因子を濃縮したものを注射します。自分の血液から作成するので免疫反応や感染症のリスク、その他の副作用が少ないことが特徴です。
保険適応がないので自費診療となります。

医師紹介

副院長/整形外科部長/手外科・上肢外傷整形外科部長 若林 良明(わかばやし よしあき)

出身大学

東京医科歯科大学

医師免許取得年

1992年

専門分野

手外科の疾患・外傷
手・上肢のスポーツ外傷・障害
上肢外傷

専門医・認定医・指導医

日本専門医機構認定整形外科専門医
日本手外科学会手外科専門医・指導医
日本スポーツ協会公認スポーツドクター
日本専門医機構認定スポーツ医 
日本専門医機構認定運動器リハビリテーション医
日本専門医機構認定脊椎脊髄病医 
日本バレーボール協会 ハイパフォーマンスサポート委員会メディカルユニット
NECレッドロケッツ チームドクター
東京医科歯科大学医学部臨床教授

整形・関節外科部長 浅野 浩司(あさの ひろし)

出身大学

東京医科歯科大学

医師免許取得年

1993年

専門分野

膝 スポーツ外傷
関節鏡視下手術
人工膝関節置換術
人工股関節置換術

専門医・認定医・指導医

日本専門医機構認定整形外科専門医
日本専門医機構認定スポーツ医
ICD制度協議会インフェクションコントロールドクター(ICD)
がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了

整形・脊椎外科部長 鳥越 一郎(とりごえ いちろう)

出身大学

香川医科大学

医師免許取得年

1999年

専門分野

脊椎脊髄の疾患・外傷
低侵襲脊椎手術
脊柱変形手術

専門医・認定医・指導医

日本専門医機構認定整形外科専門医
日本脊椎脊髄病学会脊椎脊髄外科専門医・指導医

手外科・上肢外傷整形外科副部長 能瀬 宏行(のせ ひろゆき)

出身大学

東京医科歯科大学

医師免許取得年

1999年

専門分野

整形外科
肩関節
上肢

専門医・認定医・指導医

日本専門医機構認定整形外科専門医
日本手外科学会手外科専門医

整形・脊椎外科副部長 谷山 崇(たにやま たかし)

出身大学

東京医科歯科大学

医師免許取得年

2004年

専門分野

整形外科
脊椎脊髄疾患

専門医・認定医・指導医

日本専門医機構認定整形外科専門医
日本脊椎脊髄病学会脊椎脊髄外科指導医
日本専門医機構認定脊椎脊髄病医

整形外科副部長 田野 敦寛(たの あつひろ)

出身大学

山梨大学

医師免許取得年

2006年

専門分野

整形外科
外傷

専門医・認定医・指導医

日本専門医機構認定整形外科専門医
がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了

整形・関節外科副部長 魚水 麻里(うおみず まり)

出身大学

東京医科歯科大学

医師免許取得年

2008年

専門分野

膝・肩・スポーツ

専門医・認定医・指導医

日本専門医機構認定整形外科専門医
日本スポーツ協会公認スポーツドクター
Immediate Care in Sports Course Level 3
三菱重工浦和レッズレディース チームドクター
セコムラガッツチームドクター

手外科・上肢外傷整形外科医長 佐々木 研(ささき けん)

出身大学

岡山大学

医師免許取得年

2006年

専門分野

整形外科
肩関節
上肢
手外科

専門医・認定医・指導医

日本専門医機構認定整形外科専門医

整形外科医師

鮫島 基彰(さめじま もとあき)

整形外科医師

中田 愛紗美(なかだ あさみ)

整形外科医師

土居 稔真(どい としまさ)

整形外科 手術実績

整形外科手術件数・内訳

外来担当医表・休診表

横浜市立みなと赤十字病院各科外来担当医表

診療科     備考
整形外科
(整形・脊椎外科、
整形・関節外科、
手外科・上肢外傷整形外科)

新患・
予約外
浅野 浩司
佐々木 研
及川 修平
鳥越 一郎
若林 良明
鮫島 基彰
能瀬 宏行
田野 敦寛
休診(手術日)
※急患のみ
谷山 崇
魚水 麻里
中田 愛紗美
-
再診 鳥越 一郎
(脊椎)
- 魚水 麻里
(下肢)
鮫島 基彰 浅野 浩司
鳥越 一郎(脊椎)
-

再診 能瀬 宏行
(上肢)
小森 博達
谷山 崇
(脊椎)
及川 修平
浅野 浩司
(スポーツ・膝)
佐々木 研
(上肢)
中田 愛紗美
若林 良明
(上肢)
■沼野 藤希
田野 敦寛
(外傷)
新海 大志
■第2・4週

整形外科
(整形・脊椎外科、
整形・関節外科、
手外科・上肢外傷整形外科)

午前
新患・
予約外
浅野 浩司
佐々木 研
及川 修平
再診 鳥越 一郎
(脊椎)
新患・
予約外
鳥越 一郎
若林 良明
鮫島 基彰
再診 -
新患・
予約外
能瀬 宏行
田野 敦寛
再診 魚水 麻里
(下肢)
新患・
予約外
休診(手術日)
※急患のみ
再診 鮫島 基彰
新患・
予約外
谷山 崇
魚水 麻里
中田 愛紗美
再診 浅野 浩司
鳥越 一郎(脊椎)
備考
新患・
予約外
-
再診 -
午後
再診 能瀬 宏行
(上肢)
再診 小森 博達
谷山 崇
(脊椎)
及川 修平
再診 浅野 浩司
(スポーツ・膝)
佐々木 研
(上肢)
中田 愛紗美
再診 若林 良明
(上肢)
再診 ■沼野 藤希
田野 敦寛
(外傷)
新海 大志
備考
再診 ■第2・4週

備 考
・受付時間 午前8時15分 ~ 午前11時00分
・診療開始時間 午前9時00分
・休診日
土曜日、日曜日
国民の祝日に関する法律に規定する休日
1月2日、1月3日及び12月29日から12月31日まで
・「再診」は、原則的に予約のみの診察です。
・予約のない方は、「新患・予約外」担当医が診察しますが、
 診療科によっては当日受診できない場合もありますので
 予めご了承ください。
*令和6年3月1日現在の情報であり、今後変更が生じます。
*外来担当医表に関するお問い合わせは当院医事課外来係までお願いいたします。


横浜市立みなと赤十字病院
住所:横浜市中区新山下3-12-1
代表電話番号:045-628-6100

ページTOPへ