心臓血管外科

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専門分野

虚血性心疾患・心臓弁膜症・大動脈瘤

低侵襲心臓血管外科手術(右小開胸手術・胸部ステントグラフト・腹部ステントグラフト)

紹介文

診療紹介

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心臓血管外科 新チーム結成

 2014年11月より、横浜市立みなと赤十字病院 心臓大動脈外科部長に自治医科大学付属さいたま医療センターより伊藤が着任し新たなスタートをきりました。自治医大さいたま医療センター心臓血管外科は有数の手術症例数(開心術550例)を誇り、最近発行された書籍の全国病院実力度ランキングの心臓病において、有数の評価をされている病院です。自治医大さいたま医療センター心臓血管外科より4名の医師が着任し診療にあたっています。
赴任後2017年4月で2年5カ月が経過しましたが、症例は開心術300例(総手術数500例)となり、現在では、週に3~4例の開心術症例があり、良好な成績(2016年 定時手術死亡0%)で順調に症例数が増加しています。これからも地域の医療に貢献できるように頑張っていく所存です。
 みなと赤十字病院は、心臓手術の経験豊富な外科医、麻酔科医、臨床工学技士、看護師が集まっており、循環器内科医、集中治療医(ICU)、理学療法士(リハビリ)とともに、最高の循環器医療を提供すべく日夜診療に励んでおります。また、当院は多様なエキスパートが在籍する総合病院であり、人工透析などの心臓以外の併存疾患や合併症にも広く対応しております。
 緊急の症例は常時24時間体制で受け入れております。特に当院は急性大動脈解離などの大動脈の緊急症例が多く、近隣の神奈川県東部地域のみならず、神奈川県内の全域および県外からも緊急症例を受け入れております。
 地域医療と専門医療に貢献すべく全力を尽くします。みなと赤十字病院 心臓血管外科は、患者目線を忘れることなく頑張ります。宜しくご指導のほどお願い申し上げます。

主たる診療
心臓弁膜症、虚血性心疾患、大動脈疾患など成人心臓大血管外科領域全般の診療を行っております。
特に心臓弁膜症と虚血性疾患とその複合病態に対する外科手術を幅広く手掛けております。とくに心不全を伴う非リウマチ性僧帽弁閉鎖不全症例には積極的に弁形成術を行い、良好な成績を上げております。また積極的に低侵襲心臓血管外科手術(オフポンプ冠動脈バイパス術・右小開胸弁膜症手術・胸部ステントグラフト・腹部ステントグラフト)を施行しています。
待機手術のみならず、急性大動脈解離や大動脈瘤破裂などの緊急手術も24時間体制で積極的に受け入れをおこなっております。

スタッフ;
心臓血管外科部長: 伊藤 智
 自治医科大学附属さいたま医療センター 心臓血管外科 講師
1998年 佐賀大学 医学部卒                              
1998年 三井記念病院 外科レジデント                    
2002年 自治医大学さいたま医療センター 心臓血管外科 臨床助教             
2006年 スタンフォード大学 胸部外科                     
2009年 自治医科大附属病院 心臓血管外科 助教                    
2011年 湘南鎌倉総合病院 心臓血管外科 医長                               
2012年 自治医科大学 博士号取得                      
2013年 自治医大学さいたま医療センター 心臓血管外科 病棟医長                      
2014年 自治医大学さいたま医療センター 心臓血管外科 講師    
2014年 横浜市立みなと赤十字病院 心臓大動脈外科部長       
2016年~現職
専門医・資格
 心臓血管外科専門医 外科専門医 心臓血管外科修練指導者
 心臓血管外科部長の経歴(PDFダウンロード)


医長代理: 白石 学
 自治医科大学附属さいたま医療センター 心臓血管外科 助教
2004年 旭川医科大学 医学部卒                              
2004年 自治医科大学附属さいたま医療センター 初期研修医                    
2006年 自治医大学附属さいたま医療センター 心臓血管外科 臨床助教             
2012年 自治医大学附属さいたま医療センター 心臓血管外科 助教
2012年 Queen Mary University of London                     
2015年 自治医大学附属さいたま医療センター 心臓血管外科 助教
2017年 自治医科大学 博士号取得                          
2017年~現職      
専門医・資格
 外科専門医


医員: 横山野武
2011年 群馬大学 医学部卒
2013年 自治医科大学附属さいたま医療センター 初期臨床研修修了2014年 さいたま赤十字病院 心臓血管外科
2015年 さいたま市立病院 外科
2016年4月~ 現職



手術実績(詳細は<閲覧>実績表参照)

年次別症例数推移

2014年2015年2016年
開心術
69
124
157
総手術数
107
200
226

冠動脈バイパス術での特徴は、人工心肺装置を使用しない心拍動下の手術をほぼ全例で施行していることです。80歳以上の高齢者も多く20%(8例/40例)みられ、手術を受けていただいて、体に負担が少なく早期退院が可能であるこの術式もメリットが最大限に生かされていると思います。

弁膜症では、心不全を伴う僧帽弁閉鎖不全に対する僧帽弁形成術の手術が多かったのが特徴で、僧帽弁閉鎖不全全症例の中で形成は9割以上の患者に施行され成功しております。人工弁を使用しないことで、手術後の心臓の機能も良好に保たれており、早期の回復が実感されております。また低侵襲治療として、右小開胸によるMICS-MVPを適応のある患者さまに良好な成績で行っております。

大動脈疾患では、緊急手術が半数以上(19例/37例)を占め、受け入れを断ることなく、急性大動脈解離の症例は、2015年度で17例施行しています。最高齢91歳の急性大動脈解離の緊急手術(手術時間3時間程度)を行い2週間で独歩退院をさせることができました。

低侵襲心臓血管外科手術(右小開胸僧帽弁形成術 MICS-MVP手術)

通常大きな胸骨正中切開で行う心臓手術を、できるだけ小さな切開で行う心臓手術全般のことで、英語の略語からMICS(ミックス)と呼ばれています。以前は胸骨を2/3ほど切開して手術する「胸骨部分切開」がメインでしたが、最近は、肋骨と肋骨の間(肋間)を5~10cmほど切開して手術する「肋間小開胸」でのMICS(ミックス)がほとんどです。

開心術700例記念講演会

2013年秋に、当院開院以来の心臓胸部大血管手術累計が700症例を突破しました。記念に 三井記念病院院長、東京大学名誉教授の高本眞一先生に ”患者とともに生きる医療”と題して講演して頂きました。

手術症例数の推移

開院以来の手術症例数の推移を表に示します。
各年の開心術のうち、緊急手術が占める割合は20%前後で、救命救急センター経由の症例数の多さを示しております。
開院以来10年間の待機手術症例の死亡率は、近年約1%前後で推移しており、重症例や高齢者症例の多さを考慮しますと、全国規模の数値より良好と考えられます。しかし、いっそうの努力は常に必要です。

僧帽弁形成術

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開院以来の6年で、非リウマチ性僧帽弁閉鎖不全症90症例を達成しました。
この内85例の形成術を成功し、形成術成功率は94%に達しております。
術後の再手術を要した逆流再発は1例のみで、非常に良好な成績です。
詳細は 病院広報誌の内容(閲覧内)を参照ください。

僧帽弁閉鎖不全の原因は様々なメカニズムがありますが、写真の症例は左心室と僧帽弁弁綸が大きく拡張し(写真左は弁綸にリング縫着用の糸をかけているところで、大きく開大した僧帽弁口がわかります)閉鎖不全を生じております。リングの逢着により僧帽弁口が縮小して逆流が消失しました。(写真右はリングを装着し縫合糸を結ぶ直前です。弁口の縮小が良く分かります)

僧帽弁形成術100例突破

開院以来6年間で僧帽弁形成術は100例を超えました。
僧帽弁閉鎖不全疾患全体に対する形成術成功率は94%、再手術フリー94%、ワーファリン使用回避率68%と良好な成績を記録しました。

弁形成術(自己弁温存術式)

心臓弁膜症の手術では、病変のある自己弁を切除して人工弁を縫着することが従来の主流でありましたが、人工弁を使用しないで自分の弁を修理して使用することが可能になりました。これにより、心臓の機能を温存でき、術後の抗凝固療法を回避することも出来ます。
以下、当院での症例を写真で紹介いたします。皆さん元気に社会生活を送られております。

大動脈弁形成術 (Yacoub手術)

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大動脈弁の支持組織であるバルサルバ洞の拡張により、大動脈弁が変形して逆流を起こしている病態に対して、人工血管を用いてバルサルバ洞を形成することにより、弁の修復が可能です。温存された自己弁が人工血管の中に見えています(写真左)。完成図は写真右です。

胸部ステントグラフト

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胸部ステントグラフト手術を開始しております。
この写真の症例は、大動脈弓部置換手術と胸部下行大動脈2期的なステントグラフト挿入術のハイブリッド手術の画像です。メッシュの部分がステントグラフトです。

腹部ステントグラフト

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腹部ステントグラフト治療で良好な成績を上げております。
術後画像の白灰色のメッシュが挿入されたステントグラフトです。
開腹手術に比べて体への負担が圧倒的に軽く、高齢者や合併疾患をもつ患者に有効です。

医師紹介 (医長以上)

心臓血管外科部長 伊藤 智(いとう さとし)

出身大学

佐賀大学

専門分野

成人の心臓血管手術

専門医・認定医・指導医

日本外科学会外科専門医
心臓血管外科専門医
心臓血管外科修練指導者

医長 白石 学(しらいし まなぶ)

出身大学

旭川医科大学

専門分野

成人の心臓血管外科手術

専門医・認定医・指導医

日本外科学会外科専門医

診療実績

2015年度 診療実績

入院患者数 2,538人
外来患者数 789人
疾患別 症例数と手術死亡率 〔疾患別症例数〕
虚血性心疾患            40
単独CABG(OPCAB)        40(39)
弁膜症               38
胸部大動脈疾患           37
開胸(急性A型)           26(17)
ステントグラフト          11
先天性、他             9
開心術合計             124
胸部大動脈瘤(破裂)        33(6)
ステント              19
末梢血管(Distal bypass)    19(7)
その他(shunt、血栓除去)     16
合計                200



〔手術死亡率〕
             定時      緊急      TOTAL
虚血性心疾患       0/33(0%)  0/7 (0%)  0/40 (0%)
弁膜症          2/35(5.3%) 0/3(0%)   2/38 (5.2%)
胸部大動脈        0/18(0%)  2/19(11%) 2/37 (5.4%)
破裂性                   0/2(0%) 
急性A型解離                2/17 (12%) 0/9 (0%)
先天性、他        0/9(0%)    0        0/9 (0%)
Total           2/95(2.1%) 2/29 (6.7%) 4/124 (3.2%)

入院患者数
2,538人
外来患者数
789人
疾患別 症例数と手術死亡率
〔疾患別症例数〕
虚血性心疾患            40
単独CABG(OPCAB)        40(39)
弁膜症               38
胸部大動脈疾患           37
開胸(急性A型)           26(17)
ステントグラフト          11
先天性、他             9
開心術合計             124
胸部大動脈瘤(破裂)        33(6)
ステント              19
末梢血管(Distal bypass)    19(7)
その他(shunt、血栓除去)     16
合計                200



〔手術死亡率〕
             定時      緊急      TOTAL
虚血性心疾患       0/33(0%)  0/7 (0%)  0/40 (0%)
弁膜症          2/35(5.3%) 0/3(0%)   2/38 (5.2%)
胸部大動脈        0/18(0%)  2/19(11%) 2/37 (5.4%)
破裂性                   0/2(0%) 
急性A型解離                2/17 (12%) 0/9 (0%)
先天性、他        0/9(0%)    0        0/9 (0%)
Total           2/95(2.1%) 2/29 (6.7%) 4/124 (3.2%)

2014年度 診療実績

入院患者数 2,538人
外来患者数 789人
疾患別 症例数と手術死亡率 〔疾患別症例数〕
虚血性心疾患                   28
単独CABG(OPCAB)         28(27)
弁膜症                 23
胸部大動脈疾患             21
開胸(急性A型)           15(10)
ステントグラフト           6
先天性、他              5
開心術合計              77
胸部大動脈瘤(破裂)         20(4)
ステント               11
末梢血管(Distal bypass)     11(5)
その他(shunt、血栓除去)      14
合計                 122



〔手術死亡率〕
             定時      緊急      TOTAL
虚血性心疾患       0/13(0%)  0/2 (0%)  0/15 (0%)
単独CABG        0/12(0%)  0/2 (0%)  0/14 (0%)
弁膜症          0/33(0%)  0        0/33 (0%)
胸部大動脈        0/13(0%)  0        0/13 (0%)
破裂性          0          1/1(100%) 1/1(100%)
急性A型解離        0          1/7 (14%)  1/7 (14%)
先天性、他        0         0        0
Total           0/59(0%)   2/10 (20%) 2/69(2.8%)


※ 詳細は紹介文「2005年4月~2015年6月の診療実績データ」をご覧ください。
入院患者数
2,538人
外来患者数
789人
疾患別 症例数と手術死亡率
〔疾患別症例数〕
虚血性心疾患                   28
単独CABG(OPCAB)         28(27)
弁膜症                 23
胸部大動脈疾患             21
開胸(急性A型)           15(10)
ステントグラフト           6
先天性、他              5
開心術合計              77
胸部大動脈瘤(破裂)         20(4)
ステント               11
末梢血管(Distal bypass)     11(5)
その他(shunt、血栓除去)      14
合計                 122



〔手術死亡率〕
             定時      緊急      TOTAL
虚血性心疾患       0/13(0%)  0/2 (0%)  0/15 (0%)
単独CABG        0/12(0%)  0/2 (0%)  0/14 (0%)
弁膜症          0/33(0%)  0        0/33 (0%)
胸部大動脈        0/13(0%)  0        0/13 (0%)
破裂性          0          1/1(100%) 1/1(100%)
急性A型解離        0          1/7 (14%)  1/7 (14%)
先天性、他        0         0        0
Total           0/59(0%)   2/10 (20%) 2/69(2.8%)


※ 詳細は紹介文「2005年4月~2015年6月の診療実績データ」をご覧ください。

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