2023年3月

薬剤部がんチームより

2023/03/23

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横浜市立みなと赤十字病院薬剤部ブログ投稿2回目は、外来化学療法室のサテライト抗がん剤調製室を紹介します。初回に紹介した調剤室は1階に位置しますが、当院抗がん剤調製室ならびに外来化学療法センターは5階に位置し窓からは、ベイブリッジを臨むことができます。
ここに配属されている薬剤師は4名で、各々が「がん関連専門資格」を有しています。また、日本医療薬学会がん専門薬剤師研修施設の認定も受けております。
設備としましては、ケモシールド2台が配置されておりガウン無しでも抗がん剤の曝露なく調製することが可能です。
抗がん剤の調製以外にも、医師や看護師、栄養士等と連携しながら患者さんの抗がん剤治療が副作用や不安が少なく行えるよう治療開始前から治療内容の説明や副作用説明、副作用を予防・軽減する薬剤の提案や検査項目の提案等様々なサポートを行っています。
さらに、通院治療の患者さんに対してはトレーシングレポートを介して、かかりつけ薬局と治療内容や経過を共有し通院日以外の副作用もサポートを行っていただけるよう連携体制を整えております。
抗がん剤といっても近年は、従来からある殺細胞性の薬剤から、特定の体内物質に標的を絞った分子標的薬、殺細胞性抗がん剤に分子標的薬を結合させた薬剤、患者さんご自身の免疫に働きかける免疫チェックポイント阻害薬と多岐にわたっています。薬剤師はこれらを扱う医療従事者として、それぞれの薬の効き方、特異的な副作用等を熟知し、日々最新の知見を得ることで患者さんの抗がん剤を用いた治療への不安を和らげ、少しでも副作用が軽く治療ができるようにサポートをしてまいります。