腰椎麻酔/全身麻酔、手術時間30分-2時間、入院期間:約6-7日 |
膀胱腫瘍や前立腺肥大症に対しては、経尿道的に径9㎜の内視鏡を挿入して、膀胱内を潅流しながら、ループ状の電気メスを用いて切除を行います。 世界中で一般的に行われている手術であり、膀胱腫瘍の場合には、切除した腫瘍を後日病理検査し、診断(悪性かどうか、進行度はどうか?など)を行うため、診断と治療を兼ねた手術となります。 前立腺肥大症に関してはレーザー手術以外に、一般的な本手術も行っています。特に急ぐ場合や炎症を繰り返した前立腺肥大症では本手術をお勧めします。 術後は一晩ベッド上で安静にしていただきますが、翌日からは歩行・食事可能です。術後約3日間尿道カテーテルを留置します。尿道カテーテルが抜けて、排尿症状や血尿が問題なければ退院となります。 |
鎮痛剤のみ、手術時間約1時間、入院期間:3日 |
腎結石、尿管結石に対して、体外より衝撃波を発生させ、砕石する治療です。仰向け(時にうつ伏せ)に寝ていただき、レントゲン透視にて結石の位置を3次元で確認し、衝撃波をレンズで焦点に集め、結石に照準を合わせます。皮膚を通して結石に衝撃波を当てて、少しずつ崩していく治療です。衝撃波は2秒で3発程度発生し、約1時間かけて4000発前後の衝撃波で治療します。 痛みは皮膚をはたかれる程度ですが、長時間続くとつらい場合もあり、座薬の鎮痛剤をあらかじめ使用します。疼痛が強い場合は点滴での鎮痛剤も併用します。 |
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局所麻酔(+鎮静剤)、手術時間約1時間 |
腎盂や尿管で、尿流が途絶した場合に、水腎症が起きます。 これにより、腎機能障害や感染併発にて尿を外に排泄する(ドレナージ)必要があった場合に、緊急で皮膚から腎臓へ直接カテーテルを留置する(腎ろう)場合があります。 水腎症に対するドレナージの方法には、他にも膀胱から尿管にカテーテルを入れる方法(尿管カテーテル留置)があります。 腎瘻は、通常は緊急性が高い場合や、尿管カテーテルを留置できない理由がある場合に、適応になります。 腎瘻造設後は尿を排泄するカテーテルを集尿袋につないで生活することになります。この管理をご本人やご家族に練習していただきます。腎瘻造設の場合には、必要となった理由によって入院期間がことなります。 |
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