横浜市立みなと赤十字病院 アレルギーセンター

受付時間:午前8時15分~午前11時

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平成29年度第1回関節リウマチ教室を開催いたしました

平成29年度第1回 関節リウマチ教室 開催報告

◆日時:平成29年4月25日(火) 15:00~16:00

◆場所:みなと赤十字病院 3階大会議室

◆開催目的:病気に対する理解を深め、上手に付き合っていけるようにすることを目的とする。

◆対象者:通院患者さん及び一般市民

◆参加者数:33名(当院 5名 他院 22名 その他 6名)

◆講義内容:「関節リウマチの薬物療法」膠原病リウマチ内科 部長 萩山裕之医師

 

アンケート結果(回答者数 23名)

◆内容についての感想

①とてもわかりやすかった 11名

②わかりやすかった 9名

③あまり理解できなかった 0名

④わかりづらく理解できなかった 0名

⑤その他(専門用語が難しかった 等) 2名

※未回答 1名

 

◆今回の関節リウマチ教室でどのような話が役に立ちましたか?

・薬の副作用について(4)

・生物学的製剤について(2)

・関節破壊について

・薬の選択について(4)

・薬の投与方法などの詳細について(7)

・治療の開始時期について

 

◆日常生活を過ごす中で、リウマチについてお困りの事や不安はありますか?

・遠出が苦手になった。長時間歩くと疲れてしまう。

・リハビリを頑張っている。

・膝や関節の痛み

・リウマチの治療には薬物療法、手術療法以外にはないのだろうか。

・寒い朝に痛みを感じて起きる時に不安を感じる。

・小学生の頃、全身の関節が痛くなり、入浴時だけ緩和。しばらく症状無くきているが今後が不安。

・薬の量によって、湿疹がひどくなる。

・薬を長期使用することでのリスクが心配。

・薬の量が減ることはないのか不安。

・血液検査の数値は落ち着いているが、骨変形が進んでいることが不安。

・緑内障との関係で薬を減らしているが、夜間に関節に痛みが出る。

・寒いと痛みが多くなるが、今後もこの状況は変わらないのかと不安になる。

・孫がリウマチで治療中。関節痛やこわばりなどで歩行困難のため学校も休みがち。無理して登校すべきか本人も迷っており、落ち込んで泣いたりしてしまっている。いつになれば痛みがなくなり、日常生活が送れるようになるのか、また治療費も心配。

・今まで症状の無かった膝が腫れ、変形性膝関節症と言われた。腫れがなかなかひかないので不安。

 

◆今後リウマチ教室で聞きたいテーマはありますか?

・リウマチと遺伝の関係

・介護方法について

 

◆その他、ご要望、ご感想等

・いいお話でいつも勉強になる。何度でも復習したい。

・毎回知らないことを教えてもらえて助かる。

・かかりつけ医はなし。リウマチの検査を先に受けることは可能か知りたい。

・寛解状態になる人はどのくらいいるのか知りたい。

・主治医と同じ話がきけたので、安心して治療していけると思った(2)

・個人的な相談の場があるといい。

・病気との向き合い方を認識できた。

・日常生活の中で、うまくリウマチとつきあっていきたい。

 

◆質疑応答

Q1:発症してから2年半ほどですが、今かかりつけの先生はリウマチ専門医ではなくて、普通の内科に通院している。いつもはエンブレル25mgを毎週1回打っているのと、リウマトレックス4錠を毎週1回飲んでいる。専門医の先生に診てもらった方が良いのかな?と思っている。エンブレルを開始して1年半になる。かかりつけ医はエンブレルを続けなくてはいけないと言うが、高額で副作用も心配なので、やはり専門医に診てもらってほうが良いのか迷っている。しかし、変えるとなるとかかりつけ医には言い出しにくく、まだ通院している。

 

A1:リウマチ専門医ではないけれど、エンブレルもMTXも使われているので、かなりご自分で勉強されている先生なのではないかと思います。関節炎がコントロールされているのであれば続けても問題ないと思います。採血は半年に1度されており、本来は3ヶ月に1度くらいが良いと思いますが、安定していれば半年に1度でもよいかと思います。そこまでしっかり診てくれる先生なのであれば、変える必要はないと思います。もしも何かあるのであれば、専門医の先生に相談してみたいということで紹介状を書いてもらい、1度か2度診てもらい、状態がよければまた戻るという方法や、半年や1年に1度リウマチ専門医に診てもらい、普段はかかりつけの先生に診てもらうという方法もあります。ご自宅も近く、非常に良く診てくださる先生なので、かかりつけ医を無くすのではなく、専門医にはセカンドオピニオン的に診てもらうのが良いと思います。