2020/11/26
つづき
まして、入院するということは、体調が悪いだけではなく、知らない場所で知らない人に囲まれていますので、混乱や不安はとても大きくなると思います。そのため、私は、認知症ケア研修や病棟ラウンドの時には、「その人の困りごと」を聞くことを看護師さん達に伝えています。
私が高齢者や認知症の方への看護で大切だといつも感じるのは「人としてのリスペクト」です。
そして、それはすべての患者さんにとっても大切なことだと感じています。ある認知症の方も「認知症の人が求めるケア」として、「敬意を払う」「力づける」ことをあげていました。入院中は、体の病気や認知機能の低下で自分らしくできないかもしれませんが、そのお一人お一人に大切な人生の歴史があります。
その人生を一緒に慈しみ、これからどう生きていくのか。看護師全員が、その一端をお手伝いさせて頂く思いで、敬意を払い力づけられる支援ができるよう、これからも活動していきたいと思います。
2020/11/25
こんにちは。 認知症看護認定看護師のYです。
私はこれまで、高齢者の方や認知症の方が安心して入院生活が送れることを目指して活動をしてきました。 認知症の症状として物忘れがあることは皆さんご存知だと思いますが、その物忘れがあることで認知症の人はいつも不安を抱えています。
主に「短期記憶障害」があり、2-3分前のことが記憶から消えてしまいます。皆さんが、仕事に向うため自宅を出た後、道の途中でどこに向かっているのか分からなくなったらどうでしょうか?
そして自宅に引き返そうと思っても、帰り道がわかならかったらどうでしょうか?とても不安を感じると思います。認知症の人はこんな思いを繰り返し繰り返し経験しています。
その2へつづく
2020/11/24
こんにちは。7A病棟Mです。
今回は病棟で行われている多職種連携について書かせていただきます。
7A病棟では毎週木曜日に、医師や療養福祉相談室の看護師、理学療法士または作業療法士、病棟の看護師が集まり、多職種カンファレンスを行っています。
多面的に、患者さんの目標設定などについて検討します。
理学療法士や作業療法士からはリハビリで意識している点を教えてもらい、病棟での日常生活動作に活かしたり、看護師との歩行練習の際に参考にしています。
退院後の生活に向けて療養福祉相談室の看護師と情報提供し、必要な時は訪問看護の導入やケアマネージャーへの連絡調整などを行ってもらいます。
毎週実施することで定期的に患者さんの退院目標について話し合うことが出来ます。私たち看護師は、退院目標をより明確に意識することができ、退院後も継続した看護を提供することに繋がります。
2020/11/20
こんにちは。
6D病棟とリハビリテーション科との関わりについて紹介したいと思います。
6D病棟は主に手術目的で入院され、自宅退院、もしくは転院を目指してリハビリテーションを行っている患者さんが多く入院されています。リハビリテーションの進行状況に応じて、病棟でも歩行訓練を取り入れたり、患者さんの負担が最小限で済むように、日常生活動作の介助方法の助言をいただくこともあります。
また、ベッドサイドで取り入れられる訓練などをリハビリテーション担当者からアドバイスいただくなど、日々患者さんの運動機能維持・向上を目指しています。患者さんの個別性を細かく把握し、情報を共有してくださるPT(理学療法士)・OT(作業療法士)・ST(言語療法士)は私たち看護師にとって、とても心強い存在です。
2020/11/19
8F・透析室病棟のSです。
退院後訪問についての紹介の最終回です!
退院後訪問では、患者さんの希望がある場合、退院1週後を目安にご自宅へ訪問させていただいています。
病棟、外来の看護師で、患者さんのご自宅に訪問します。主に全身状態の観察や腹膜透析チューブ造設部位の観察、自宅の環境(清潔に透析ができる環境であるか)や機械のトラブルはないか(トラブル発生時の対処方法についての確認なども確認します)、透析が順調にできているか(透析液の在庫状況や実際の透析を行うときの手技など)を確認します。また患者さん、ご家族に不安点等を確認し、解決に向け支援しています。
退院後訪問後は、主治医へ訪問時の様子などの報告やカルテ記載を行っています。退院後訪問のときだけでなく、その後の外来での定期受診時での支援ができるような仕組みです。
患者さんが安全にそして安心して治療を受けられる環境を整えること、退院後もサポートしていくことが重要だと考えています。患者さんからも、退院後訪問で不安が軽減した、また来てほしい等のお声も頂いています。今後も8F・透析室病棟では退院後の支援に力を入れていきたいと思います!!