カテゴリ【薬剤部紹介】の記事

スポーツファーマシストの活動紹介

2023/09/26

当院薬剤部10年目のTです。
 今回はスポーツファーマシストについてご紹介します。
現在当院ではJADA(日本アンチ・ドーピング機構)認定のスポーツファーマシストが3名在籍しています。
 
 皆さんは「ドーピング」と聞いてどんなイメージを思い浮かべるでしょうか。
実はドーピングには大きく分けて2つあります。競技力の向上を意図して禁止物質を使用する場合と、競技力向上は意図せず使用した治療・健康向上目的の薬剤やサプリメントにうっかり禁止物質が入っていた場合、の2つです。
 どちらもドーピング違反になるのですが、後者は「うっかりドーピング」と言い、実際に、禁止物質が入っていることに気づかず使用した薬剤・サプリメント等によりドーピング違反になってしまった例が多くあります。
 これは、アスリートが今まで積み上げた努力が一瞬で水の泡になってしまうばかりでなく、今後の競技会参加にも支障を来たし、意図せずアスリートの競技人生を大きく変えてしまう恐れがあります。
 うっかりドーピングは、まずはアスリート自身が注意することではありますが、我々薬剤師は、薬を提供する立場としてこのような出来事を避けるために患者様の情報収集、必要な情報提供をしていく必要がありますし、特にスポーツファーマシストは禁止物質・禁止方法について専門的に学んでおり、医療現場で中心となってアスリートをサポートする役目を担っています。
 
 当院でも東京オリンピックの際は選手の受け入れ対象施設としてアスリートをサポートする体制の一端をスポーツファーマシストが担いました。また日頃よりドーピング検査の可能性がある患者様の治療に対しては、スポーツファーマシストが率先して薬の情報管理・必要なサポートを行っています。

薬剤部1年生より

2023/06/15

一年目の新人薬剤師のMとIです。1年目の業務や研修についてご紹介します!
 
☆仕事内容
調剤室で内服薬・外用薬の調剤から始め、5月から注射薬の調剤も始まりました。
まだまだ覚えることはたくさんありますが、確認事項や調剤機器の使い方など、基本的な調剤方法を先輩方に教わりながら業務に取り組んでいます。
先輩方はとても優しく熱心な方達ばかりなので、不足しているところはその都度指導してもらい、一つ一つ疑問点を解消しながら業務を進めることができています。新人教育チェックリストの項目が一つ一つ埋まっていくことで、少しずつですが独り立ちに近づいていることを実感しています。早く一人前の薬剤師になれるように頑張ります!
 
☆チーム医療ワークショップ
新卒1年目の多職種で集まり、チーム医療について学ぶ研修がありました。
実際の現場を想定した演習や演劇などの様々なタスクにグループで取り組みます。
グループは各職種混合のため最初はかなり緊張しましたが、終わる頃には気軽に話すことができる同期になりました。
院内の多職種の方々が普段どのような仕事をしているのか、薬剤部にいるだけではわからない様々な視点を知ることができる良い機会となりました!
 
☆勉強会参加
週に2回、各診療科の医師が講師を務めるモーニングセミナーがあります。
普段なかなか知ることができない医師の視点を知ることができるのでとても勉強になります。
朝が早く大変な時もありますが、毎回出る様々な朝ごはんも楽しみに参加しています。
他にも、感染症についての講義や薬剤部内での新人勉強会等にも参加し、薬だけでなく臨床知識も学ぶことができます。
 
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今回は新人薬剤師の業務と研修についてご紹介しました。
このように、業務内での学びはもちろん、様々な研修や勉強の機会があり、充実した日々を送ることができています。
先輩方のサポートを受けながら、同期と支え合い、最良の医療を提供できるよう日々学んでいます。
私達はまだまだ新米薬剤師ですが、早く一人前の薬剤師になれるよう頑張ります!

薬剤部がんチームより

2023/03/23

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横浜市立みなと赤十字病院薬剤部ブログ投稿2回目は、外来化学療法室のサテライト抗がん剤調製室を紹介します。初回に紹介した調剤室は1階に位置しますが、当院抗がん剤調製室ならびに外来化学療法センターは5階に位置し窓からは、ベイブリッジを臨むことができます。
ここに配属されている薬剤師は4名で、各々が「がん関連専門資格」を有しています。また、日本医療薬学会がん専門薬剤師研修施設の認定も受けております。
設備としましては、ケモシールド2台が配置されておりガウン無しでも抗がん剤の曝露なく調製することが可能です。
抗がん剤の調製以外にも、医師や看護師、栄養士等と連携しながら患者さんの抗がん剤治療が副作用や不安が少なく行えるよう治療開始前から治療内容の説明や副作用説明、副作用を予防・軽減する薬剤の提案や検査項目の提案等様々なサポートを行っています。
さらに、通院治療の患者さんに対してはトレーシングレポートを介して、かかりつけ薬局と治療内容や経過を共有し通院日以外の副作用もサポートを行っていただけるよう連携体制を整えております。
抗がん剤といっても近年は、従来からある殺細胞性の薬剤から、特定の体内物質に標的を絞った分子標的薬、殺細胞性抗がん剤に分子標的薬を結合させた薬剤、患者さんご自身の免疫に働きかける免疫チェックポイント阻害薬と多岐にわたっています。薬剤師はこれらを扱う医療従事者として、それぞれの薬の効き方、特異的な副作用等を熟知し、日々最新の知見を得ることで患者さんの抗がん剤を用いた治療への不安を和らげ、少しでも副作用が軽く治療ができるようにサポートをしてまいります。

薬剤部ブログ立ち上げと調剤室紹介

2022/12/06

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皆さん初めまして。私、横浜市立みなと赤十字病院に勤務をしています薬剤師のYと申します。この度、薬剤部にてブログを開設いたしました。このブログでは薬剤部の業務や雰囲気を薬剤部内の各部門から発信していく予定です。不慣れなところもありますがお読みいただけたら幸いです。
 
記念すべき初回は調剤室での業務についてご紹介いたします。
 
調剤室では主に内服薬・外用薬と注射薬の調剤を行っています。
内服薬・外用薬の調剤では入院中の患者さんの処方を主に調剤しており、業務順序の明確化や病棟からの問い合わせなどに素早く対応するため、服用開始日によって処方箋を異なる色のかごに分けて調剤を行っています。また散薬・水薬・軟膏類は調剤時に処方箋に記載されたバーコードと薬剤のバーコードを機械で読み取ることで調剤に必要な量が画面に表示され、また異なる薬剤のバーコードを読ませるとエラー表示がされることで調剤時の薬剤の取り違いを防ぐことが出来る調剤支援システムを使用しています。
 
注射薬では入院・外来の患者さんの処方を調剤しています。当院は一月あたり約14000件の注射処方箋が発行されています。それらの処方箋を薬剤師が調剤・監査するためにアンプルピッカーを2台使用してスピードと正確性を重視した調剤を行っています。アンプルピッカーとは薬剤のアンプル・バイアルを処方された分だけ自動で払い出す機械です。
注射オーダーを受け付け取り込みするとアンプルピッカーに送信され、個人トレーに一施用ごとの薬剤が機械から払いだされます。このような機器を活用することで早く正確に調剤を行うことが可能となっています。
 
今回は調剤室の業務の一部をご紹介させていただきました。
就職希望者を対象とした薬剤部の見学会にて調剤室の様子を見学することが可能ですので、ご興味のある方は薬剤部のホームページからご連絡をお願いします。