2018/7/3
患者様へ
当院からバングラデシュへ看護師を派遣します。
ミャンマーのラカイン州では、平成29年8月下旬から暴力行為が相次ぎ、その地域に住む人々※が隣国のバングラデシュへ避難しており、90万5千人以上(4月25日現在国連数値)が避難しているとされています。
このような状況に対し、日本赤十字社は、国際赤十字・赤新月社連盟を通じて資金や物資援助を行う他、国際赤十字からの要請に基づき、平成29年9月下旬から基礎保健ERUと呼ばれる緊急対応ユニットを派遣してきました。
この基礎保健ERUの活動は、第6班までの派遣で4月下旬に終了していますが、引き続き支援が必要なため、現在も職員を派遣してチームとして活動しており、これまでにERUの活動も含め、110名以上の職員が現地に派遣されています。
この支援活動に当院から、手術室の亀岡看護師を7月10日から10月25日まで、バングラデシュ人民共和国南部のコックスバザール等に派遣します。
主な業務は、避難民キャンプ内に設置された仮設診療所で、バングラデシュ赤新月社のスタッフと共に避難民に対する保健医療活動ですが、将来的にこの診療所を現地赤十字社の職員のみでの運営できるようにするため、業務の移行を支援することも任務の一つです。
亀岡看護師は、平成27年4月のネパール地震でも、日本赤十字社が派遣した基礎保健ERUの第3班のメンバーとして、ネパールのメラムチ村で医療救護活動を行いました。
国内の救護活動では、平成23年3月の東日本大震災の時には、救護班第1班として宮城県の石巻赤十字病院に発災当日から3日間派遣されました。また、平成28年4月の熊本地震では、4月18日~4月23日まで救護班として熊本県内へ派遣されました。
当院では国内の救護活動だけではなく、国外での救護活動にも積極的に取り組んでまります。
※国際赤十字では政治的・民族的背景および避難されている方々の多様性に配慮し、「ロヒンギャ」という表現を使用しないこととしています。