2020/11/26
認知症看護認定看護師について(その2)
つづき
まして、入院するということは、体調が悪いだけではなく、知らない場所で知らない人に囲まれていますので、混乱や不安はとても大きくなると思います。そのため、私は、認知症ケア研修や病棟ラウンドの時には、「その人の困りごと」を聞くことを看護師さん達に伝えています。
私が高齢者や認知症の方への看護で大切だといつも感じるのは「人としてのリスペクト」です。
そして、それはすべての患者さんにとっても大切なことだと感じています。ある認知症の方も「認知症の人が求めるケア」として、「敬意を払う」「力づける」ことをあげていました。入院中は、体の病気や認知機能の低下で自分らしくできないかもしれませんが、そのお一人お一人に大切な人生の歴史があります。
その人生を一緒に慈しみ、これからどう生きていくのか。看護師全員が、その一端をお手伝いさせて頂く思いで、敬意を払い力づけられる支援ができるよう、これからも活動していきたいと思います。