PETセンター

PET/CT検査 Q&A

PETでは、すべてのがんを発見できますか?

PETは大腸癌、肺癌、乳癌など、数多くのがんを発見できますが万能ではありません。胃癌や肝臓癌などを苦手とするほか、使用する検査薬剤が尿として排泄されるため、尿が通る腎臓や膀胱などの病巣の検出も困難です。他の検査との組み合わせで、診断能はアップします。

PET検査とPET/CT検査の違いはなんですか?

PET…細胞の活性度(代謝)などの機能を画像として写しだす。
CT…位置、形、大きさなどの形態を画像として写しだす。
両方の機能を兼ね備えたPET/CTではズレの無い融合画像を得ることができるため診断精度が向上します。また、検査時間の短縮にも繋がります。

検査には痛みや不快感を伴いますか?

検査薬を静脈注射する際の痛みはあります。検査自体に痛みや不快感はありませんが、検査中(約20分間)は動いてはいけません。また、その間両腕を頭の上に上げた格好となります。これらの制限による苦痛を感じるかもしれません。

体内に金属やペースメーカーが入っていても大丈夫ですか?

CTを撮影する際に、少し画像に影響(見づらく)するかもしれませんが、身体への影響はありません。

食事はいつも通り摂っても大丈夫ですか?

検査の5時間前から絶食していただきます。飲み物は水・白湯・お茶など糖分の含ないものなら飲んでも差し支えありません。前日まではいつも通りのお食事で差し支えありません。

いつも飲んでいる薬は、飲んでも大丈夫ですか?

糖尿病薬を飲んでいる方は、検査当日の朝から検査終了までは飲むのを止めてください。また、下剤も検査前日と当日は飲まないでください。その他の薬は飲んでも差し支えありません。詳しくは、主治医の先生にお尋ねください。

被ばく量が気になるのですが・・・

被ばく量はPET検査で約2.2ミリシーベルト、PET/CT検査トータルでは6~10ミリシーベルトと言われています。身体に重大な影響を及ぼす被ばく量ではありませんので、安心してご受診ください。

検査にかかる時間はどれくらいですか?

受付から検査終了までで、2時間半~3時間です。

PET薬剤の副作用はないでしょうか。

薬剤(FDG)は、ブドウ糖類似物質であり副作用はほぼ起こりません。

検査するのは身体のどの部分ですか?

PET検査は一度の受診で全身を検査できます。当院は頭頂部から大腿基部(足のつけね)までの体幹部で、内臓全般を対象としています。

女性がPET受診するときの注意事項はなんですか?

妊娠中・妊娠の可能性がある方は受診不可です。可能性がある方は、必ず主治医へお申し出ください。授乳中の方は、念のため検査当日の授乳を避け、翌日(24時間後)からとしてください。化粧は検査に影響ありません。

閉所恐怖症ですが?

当院のPET/CTは、直径が70㎝で一般的なMRIより10㎝程度広くできています。対策としては、目を覆うなどの方法がありますが、事前にお知らせください。

PET/CT検査の前後に、他のレントゲン検査などは行わないほうがよいでしょうか?

被ばくの影響は変わらないので日程調整は不要ですが、主治医の先生にご相談してください。

費用はどのくらいかかるのでしょうか?

保険診療に関しては、通常の保険適用3割の場合で3万円前後が自己負担額となります。ドック(検診)に関しは、個別の金額設定です。

その日のうちに結果がわかりますか?

検査当日に、検査結果をお伝えすることはできません。結果は、後日主治医より説明があります。

検査後の注意点はありますか?

検査当日は、まだ微量の放射線が体内に残っています。乳幼児との接触は、念のため控えた方がよいでしょう。使用された薬剤は、尿として体外に排出されますので、トイレの後はよく手を洗うよう心がけてくださいまた、水分を多めに取り、早く体外へ薬剤を出すようにしましょう。

その他の生活上の注意は特にありません。