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平成29年度 第2回 関節リウマチ教室 開催報告
◆日時:平成29年7月3日(月) 15:00~16:00
◆場所:みなと赤十字病院 3階大会議室
◆開催目的:病気に対する理解を深め、上手に付き合っていけるようにすることを目的とする。
◆対象者:通院患者さん及び一般市民
◆参加者数:8名(当院 6名 他院 1名 その他 1名)
◆講義内容:「関節リウマチの下肢の手術治療」整形・関節外科 部長 浅野浩司 医師
アンケート結果(回答者数 6名)
◆内容についての感想
①とてもわかりやすかった 6名
②わかりやすかった 0名
③あまり理解できなかった 0名
④わかりづらく理解できなかった 0名
◆今回の関節リウマチ教室でどのような話が役に立ちましたか?
・手術を考えるタイミングについて
・手術の方法・流れについて(2)
・手術治療の効果について
・手術治療のリスクについて
◆日常生活を過ごす中で、リウマチについてお困りの事や不安はありますか?
・どの関節でもリウマチの症状はでるのか不安。
・手足の痛みがつらい。
・朝のこわばり
◆今後リウマチ教室で聞きたいテーマはありますか?
・手術治療後のリハビリテーションについて
・間質性肺炎との関係について
◆質疑応答
Q1:股関節のレントゲンを撮り、問題ないと言われたが、歩いていてたまに抜けるような感じがあるが何が原因なのか?毎回、股関節の同じ箇所がシクシクするような感じ。
A1:抜ける感じという表現は患者さんによって違うので難しいですが、痛みで足に力が入らなくてカクッとなることがあると思います。その場合の原因として例えば、レントゲンで何も問題がなくても、股関節に水が溜まっていると股関節が痛くなって動きが悪くなることがあります。この場合は股関節炎ですが、原因としてはリウマチや股関節の変形等いろいろあります。股関節自体に炎症が起きて、水が溜まっているので触ってもなかなかわからない。膝であれば水が溜まっている、溜まっていないというのはわかるが、股関節に水が溜まっているかを確認するにはMRI検査をしないとわからない。股関節に痛みが続いていて原因がわからない場合、次にすることはMRIで関節の中に水が溜まってないかどうか、採血でリウマチ等がないかの検査になると思います。
Q2:運動していたので股割りを続けていた。股関節の痛みは股割りを続けたのが原因なのか?
A2:原因かわからないが、股関節が悪くなってきており、筋肉を痛めた関節が炎症を起こすとだんだん開かなくなってくる。股割り自体は股関節にとってすごく生理的なところが外れているので無理し過ぎない方がよいと思います。
Q3:両方の股関節を手術している。現在は治ってきていて歩行器で歩行している。人工透析を受けており、体重は増やしてはいけないと言われているがもう少し体力をつけたい。どの程度まで歩行ができるようになるのか知りたい。
A3:股関節に人工のものが入っていても歩行が出来なくなることはありません。手術を受ける患者さんが元々どのくらい歩けていたかにもよりますが、例えばリウマチで痛みがあっても、もともと1時間程度歩けていた人でしたら1日1万歩とか2万歩近く歩いている患者さんもいるので、股関節に人工関節が入っているからといって歩けないということはありません。透析をしているからというよりは、筋力が落ちていたり、骨折してしまって筋肉が落ちていたりすることで歩けないということではないかと思います。人工のものがすごく悪くて、それが痛みの原因でなければ、通常は人工の物が入っているからといって歩けなくなることはないと思います。