横浜市立みなと赤十字病院 アレルギーセンター

受付時間:午前8時15分~午前11時

トピックス

第2回関節リウマチ教室を開催いたしました

平成28年度 第2回 関節リウマチ教室 開催報告

◆日時:平成28年7月11日(月) 15:00~16:00

◆場所:みなと赤十字病院 3階大会議室

◆開催目的:病気に対する理解を深め、上手に付き合っていけるようにすることを目的とする。

◆対象者:通院患者さん及び一般市民

◆参加者数:31名(当院 5名 他院 22名 その他 4名)

◆講義内容:「関節リウマチの手術療法」 整形・関節外科 部長 浅野浩司医師

 

アンケート結果(回答者数 23名)

◆内容についての感想

①とてもわかりやすかった 10名

②わかりやすかった 10名

③あまり理解できなかった 0名

④わかりづらく理解できなかった 0名

※未回答 3名

 

◆今回の関節リウマチ教室でどのような話が役に立ちましたか?

・転倒による骨折に注意しなければいけないということ

・手術の方法について(5)

・手術後の感染症予防について(5)

・人工関節の技術が進んでいること

・手術時期について(3)

・外反母趾について

・治療薬が進んでいること

・手術のデメリットについて

・手術の効果について

・滑膜切除について

 

◆日常生活を過ごす中で、リウマチについてお困りの事や不安はありますか?

・薬物療法が思うような効果がない

・関節でない部分が腫れて、重く痛む

・毎晩足枕で休んでいるが思わしくない

・痛みがいつまで続くのか、仕事は続けられるのか不安

・手や足の関節の痛み(3)

・講座や本を読んだりするがなかなか実行できない

・膝の痛みや曲がらなくなったりすることによって、歩けなくなるのではないかと不安

・入浴が少し大変になった

・手術を受けた方がよいのか、また受けられるのか不安

・骨粗鬆症との関係が不安

・あまり多く食べられないので、栄養不足ではないか不安

・リウマチの薬の副作用が心配

・字が書きづらくなってきた

・歩行がだんだん悪くなってきた

・物がつかみにくい

◆今後リウマチ教室で聞きたいテーマはありますか?

・寛解した患者の体験談

・外反母趾との関係について

・関節のリハビリについて(2)

・関節リウマチの合併症について

・免疫力を高める方法

・福祉制度について

・治療の進め方について

・手や腕の手術について(3)

 

◆その他、ご要望、ご感想等

・リウマチの治療を始めて1年、痛みはだいぶよくなってきた。今後の経過が良くわかってよかった。

・昨年リウマチが少しあると言われ、現在はメトレートを5週に1回服用している。昨年末より手指の第1関節が変形。今年に入ってからは第1・第2関節が全て変形し、時々痛む。整形外科を勧められたが、関節リウマチ以外で変形することはあるのか。

・手術療法についての話を初めて聴いたが、今後の勉強になった。

・今の自分に合っているお話だった

 

◆質疑応答

Q1:3月ぐらいに足の痒みと痛みがあった。クリニックを受診すると、蜂窩織炎と言われた。抗生物質を内服したが治癒しなかった。下肢の静脈瘤の可能性もあるため検査している。リウマチと関係ありますか?

A1:蜂窩織炎は皮膚にバイ菌が入る病気で、下肢静脈瘤は足の静脈の流れが悪くなる病気です。直接は関係ないかと思います。

 

Q2:20年前に関節リウマチを発症し、生物学的製剤を何年も使用しています。今は肘の状態が一番悪く、主治医にも肘の人工関節の置換を相談した。生物学的製剤を使用している時の手術の注意点、リウマチの活動性が高い時の手術の注意点、ヒジがどの様な状態になったら手術を考えるかを教えて欲しい。

A2:足は体重がかかるので関節がつぶれたりすることがあり、足の手術を行う患者さんは多いです。肘は関節の痛みで手術を行うことがあります。骨の状態が悪くなく、関節の炎症だけがある時は滑膜切除という手術を行うことがあります。膝の人工関節は、20年は維持できると言われています。肘の場合は膝の人工関節より長くは維持できないと言われているので、主治医も迷っているのではないか。生物学的製剤を使用していると多少、免疫を抑制することがあるので、使用していない方よりも感染症を起こしやすいリスクが上がることがあります。関節リウマチの勢いや病状によるので、手術前に薬を中止するかは個人によって異なります。