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平成28年度第1回 関節リウマチ教室 開催報告
◆日時:平成28年5月11日(火) 15:00~16:00
◆場所:みなと赤十字病院 3階大会議室
◆開催目的:病気に対する理解を深め、上手に付き合っていけるようにすることを目的とする。
◆対象者:通院患者さん及び一般市民
◆参加者数:44名(当院 6名 他院 36名 その他 2名)
◆講義内容:「関節リウマチの薬物療法」膠原病リウマチ内科 部長 萩山裕之医師
アンケート結果(回答者数 32名)
◆内容についての感想
①とてもわかりやすかった 10名
②わかりやすかった 13名
③あまり理解できなかった 4名
④わかりづらく理解できなかった 2名
※未回答 3名
◆今回の関節リウマチ教室でどのような話が役に立ちましたか?
・新しい抗リウマチ薬(内服できる分子標的薬)について
・治療薬ごとの詳しい説明(6)
・関節リウマチの概要
・治療薬の副作用について(4)
・関節リウマチの診断方法について
・エスケープ現象について
・生物学的製剤について
◆日常生活を過ごす中で、リウマチについてお困りの事や不安はありますか?
・手の関節の変形で、日常動作に不自由を感じる
・関節の痛みで、衣服の脱ぎ着が困難
・アザルフィジンを使い始めたばかりなので、経過を注視している
・現在は指の付け根がかすかに痛い程度だが、今後どのように進行するのか不安
・家族が関節リウマチを患っており、精神的に落ち込んでいる時もあり、対応に苦しむ
・炊事や掃除等の家事が大変
・現在はかかりつけの外科に通院しているが、どこの病院に行けばよいのかわからない
・上肢に障害があり、日常生活に不便を感じる事が多くなった
・炎症が起きた時は鎮痛薬を服用してしまうが、やはり主治医に相談した方がよいのか
・いつまで薬の服用を続けるのか、また数十年服用を続けた場合、将来どうなるのか不安
・最近、両腕の痛みがあり、肩から指先がこわばる。何が原因なのかすごく不安
・すり減った軟骨は、注射をすれば維持できるのか
・咳が出ると副作用なのか、ただの咳なのか不安
・痛みもこわばりもないが、指先のもどりが悪い
◆今後リウマチ教室で聞きたいテーマはありますか?
・手術療法について(2)
・治療初期の対策法について
・実際に治療をしている方々の話
・メトトレキサートへの対処について
・副作用について(5)
・関節リウマチの原因究明について
・リハビリテーション(軽い運動)について
・生物学的製剤の効果や選び方について
・合併症について(2)
◆その他、ご要望、ご感想等
・関節リウマチになったばかりなので、すべてが勉強になる
・もっと長く時間を取って欲しい(2)
・周りの私語が気になった
・薬が合わない時の症状をもっと色々なパターンで知りたい
・リウマチの診断で、患者の関節を触って状態を確認することを知ったが、リウマチ類縁疾患で治療しているが関節を触ってもらったことがなかった
・セレコックスがいい薬だったと安堵した
・なるべく正しい生活を心がけていたので、病気になったことが悔しい
・聞きたかったことが聞けてよかった
◆質疑応答
Q:最近、関節が痛い。薬が効かなくなったのでしょうか?また、朝の手のこわばりとむくみが強いです。
A:関節リウマチの薬が効かなくなることをエスケープ現象と言います。その場合は、関節が腫れてきます。主治医に関節の腫れがあるかを確認してもらい、腫れがあるようならば薬を追加したり、変更したりということになる。関節の腫れが無いと判断が難しい。以前、こわばりは関節リウマチの疾患活動性と関係性があると言われていた。しかし、こわばりが強いから関節炎が強くあるということではない。そのため、治療とはなかなか結びつけにくいところである。関節が腫れているかが大切となる。